台湾で食べてみたいと思っていたものの一つに、飯糰(ファントン)というものがあります。これは日本人の間では台湾式おにぎりとも言われているものですが、現地では朝食や弁当として食べられているものです。

日本のおにぎりとは違って餅米が使われていて、これを巻き簀のようなものの上に広げ、その上に様々な具材を乗せてから巻いて、ぎゅっと絞ってまとめたようなもので、俵形になっているものが多いようです。具材としては肉鬆(ロウソン)と言われる肉田麩、油條(ヨウティヤオ)と言われる揚げパンなどを中心に色々なものがまとめて入ってるので、食べる箇所ごとに違う味や食感が楽しめるというものになっています。

今回私は台中に行く前に台北駅のそばにある青島飯糰という有名店で買って、駅前のベンチに座って食べたのですが、これが期待通りとても美味しく、またボリュームもたっぷりなので非常に満足しました。また、握る時点では火傷しそうなほど熱い米で作っているので、その後もしばらくは熱々ホカホカの状態で食べられるのも嬉しいところです。どうやら巻く時には巻き簀代わりにタオルをビニール袋に入れたようなものを使っているようですが、それでも結構熱いのではないでしょうか。

この青島飯糰は日本人にもよく知られた有名店ですが、帰国前にもう一度飯糰を食べたいと思って、台北市内で購入して空港で食べようと買いに行ったのは丸本丸烏青飯糰というお店で、まだそこまで日本では紹介されていないと思います。昼時には大行列になるそうですが、昼食にはちょっと早い時間に行けたので2人待ちですみました。こちらのお店では黒米を使っているのが一つの特徴のようですが、非常に具沢山で、新しいお店だけあって伝統にこだわらず新しい具材も取り込んでいて食感が豊かで、大変美味しかったです。Google Mapsでの評価が4.8と非常に高くなっているのも納得です。

ということでどちらのお店のものも美味しかったのですが、もう一度ここで買いたいと思ったのは丸本丸の方です。青島飯糰の向かいにはもう一つの有名店、飯糰覇というお店もあって気になっているのですが、こちらも次回試してみたいと思っています。