なぜか今日、私が就職後に初めて購入したテレビのことを思い出したので、それとその次に買ったテレビについて書いてみたいと思います。
私は今も継続して勤務している会社に就職したのが30年ちょっと前のことになるのですが、独身寮に入った最初の一年間は6畳の部屋で同期入社のメンバーとの二人部屋ということになっていました。今思えばこの時点ですでにブラック企業の片鱗を見せていたのかもしれませんが、当時はそんなものかと思ってしまっていました。それはともかく、部屋に置くテレビはその同部屋の友人が学生時代に使っていたものを一緒に見ていたので、私がテレビを購入したのは入社後2年目になってからでした。
当時は液晶テレビもなければ地上波はアナログ放送で、解像度も今からすればかなり低かったのですが、せっかくなのでと当時としては大きめの25インチのものを、地元の家電量販店で購入しました。すでにどのメーカーの製品だったのかはっきり覚えていません。もちろんブラウン管なので結構な重さでしたが、これを6畳間に設置した時の存在感もなかなかのものでした。当時から私は地上波放送はほとんど見ていなかったのでケーブルテレビに契約して、専らスタートレックとMTVばかり見ていたような気がします。
テレビには外部アンプ経由で友人にもらった自作スピーカーを接続して、ちょっと大きめのいい音で鳴らしていたのですが、当時のMTVは洋楽中心でほぼ一日中洋楽のミュージックビデオを流していたので、私はこの頃が一番洋楽のヒットチャートに詳しかったのではないかと思います。ちなみに、Marc PantherはglobeよりもMTVのVJとして知った方が先でした。
おそらくそのテレビに何らかの問題があったのだと思いますが、その後結婚してしばらく経ってから、またブラウン管のテレビを購入しました。当時もまだアナログ放送で、一部で縦横比16:9のワイド放送も始まっていたという時期でしたが、ほとんどの番組は通常の縦横比4:3だったので、ワイドテレビを購入した人も左右に黒帯が表示される状態か、あるいは映像を横に引き伸ばした状態で見ていたと思います。私はそんなバカバカしいことは嫌だったので、ワイドでない4:3の34インチ程度の製品を購入しました。一度トリニトロンのテレビを使ってみたいということでソニー製か、あるいはダイヤモンドトロンの三菱電機製のものだったような気がします。
このテレビもかなりの重さがあって一人では持ち上げるのも大変だったのですが、ちょっと移動させようとした時にバランスを崩して角をフローリングにぶつけてしまい、テレビの方は何ともなかったものの、床の方に凹みができてしまって今も残っているのが苦い思い出になっています。他にはこれといったことは特にありませんが、4:3にしたのは完全に正解で、結局ワイドテレビのアナログ放送は主流とならないまま地デジに取って代わられることになり、私も最初の液晶テレビを購入するまでワイドでないことに全く不満を感じることがありませんでした。ワイドテレビについては東京大学名誉教授の清水明氏が「ワイドテレビのあほらしさ」というブログ記事を1999年に書かれていますが、私が言いたいことは全てこちらに書かれているようです。
ということで、私はほとんど見ないのに、何となく買うのは楽しいのでそれなりにこだわってしまうテレビの話でした。