先日観た「ザ・コンサルタント」に続いて、9年越しの続編となる「ザ・コンサルタント2」を観てみました。本作はアメリカでは劇場公開されたようですが、日本を含む他の国ではAmazonプライムビデオでの独占配信公開となったとのことです。前作のWarner Bros.から製作がAmazon MGM傘下のMGMスタジオに変わったため、このような戦略を取ることになったのでしょう。今後はますますこういう作品が増えてくるかもしれません。

前作では主人公の会計士が自閉症患者であることがしっかり描かれて、ストーリー上も強調されていたように感じましたが、今作ではそこはあまり活かされておらず、また会計士であることもほとんど関係なく、会計士Christian Wolffとその弟Braxtonの兄弟関係に焦点を当てたような話になっていました。とはいえ、それはそれで悪くはなかったと思います。

今回はFinCENの局長を引退して私立探偵となったRaymond Kingが殺されたことから、副局長となったMarybeth Medinaがその真相を追うにあたって会計士に協力を依頼する、というところから始まる話です。FinCENというのはアメリカ財務省の金融犯罪取締ネットワーク部局というところで、主に経済犯罪を取り締まる部署なのではないかと思うのですが、作中で描かれるような事件まで扱うのだとすると、対象範囲はかなり幅広いことになりそうです。

本作も主演は会計士役のBen Affleckなのだと思いますが、今回は弟Braxton役のJon Bernthalにだいぶいいところを持っていかれたというか、Braxtonのほうが目立っていたのではないかと思います。どうしようもないワルですが、弟らしい愛嬌を見せるところがちょっと可愛かったりしませんでしたか。Jon Bernthalの出演作は「ワールド・トレード・センター」しか観たことがないようで、それもほぼ20年前なので何も覚えていませんし、彼も20年前はだいぶ若かったでしょうから面影があるかどうかですね。今後はちょっと注目してみたいと思います。