日々の朝食は大抵の場合、ご飯派とパン派に分かれるのではないかと思いますが、我が家は平日はご飯、土日祝日はパンというのが定着しています。妻曰く「パンの方が好きだけれど、ご飯の方がおかずが簡単」というのがその理由だそうです。私の独身時代は実家にいた頃は毎日パン、会社の寮にいる時に寮の食堂はご飯だったけれど、2年目からは自室のトースターでパンを焼いて食べるという事をしていましたが、基本的にパンの方が好きです。「ご飯でないと昼間で持たない」と言う人もいるようですが、それはきっと食べる量が不足しているのでしょう。

ところで、我が家には家庭用のパン焼き器があって、しばらく前から朝食用の食パンは焼きたてのものを食べています。どこかの知人の家で焼かれたパンを妻が食べてきて欲しくなったそうなのですが、こういうものは奥にしまってしまうとすっかり埃をかぶるようになってしまうものなので、「しまいこまないこと」を条件に購入しました。パン焼き器自体に必要な機能は「こねる」「発酵させる」「焼く」という3つだけなので、無駄に多くの機能をうたっている高いものではなく、基本に徹してシンプルなものを、ということでエムケー精工HBD816というモデルのものをディノスあたりの通信販売で購入しました。

これまでに「こねるための羽根を取り付けるのを忘れていた」とか「ドライイーストを入れ忘れた」というような情けない失敗はありましたが、この機械が原因でうまく焼けなかったということはありません。ただ、意外に難しいのが発酵時の温度の制御なのですが、低すぎてもダメ、高すぎてもダメ、ということで、そんなに細かくあわせる必要はないものの、真冬や真夏はちょっと気をつける必要があります。どうせパンを焼くためのヒーターがあるのならそれを使って発酵温度の制御も自動でやってくれればいいのに、とも思うのですが、残念ながらそういう機能はありません。ではどうするかというと、材料として入れる水の温度で調節します。冬場はお湯を混ぜ、真夏は氷を入れる、といったことをタイマーの設定時間をも勘案しながら適当な温度の水を使うことで、イーストが適切に発酵できるような温度に調整します。とはいえ、結構テキトーでもうまくいくので、全く身構える必要はないのですが。

焼けるパンは基本的に食パンなのですが、材料を変えることでいろいろなパンを焼くことができます。基本的なものは取扱説明書にもレシピが載せられているので、最初はこれを見ながらやってみると失敗がなくていいでしょうか。最近良く焼くのは干しブドウを混ぜてレーズンパン、ライ麦粉を混ぜてライ麦パンといったあたりで、全くレシピ通りではありませんが結構おいしく食べられます。今朝は私が勝手にインスタントコーヒーを溶いて焼いたコーヒーパンにしましたが、コーヒーの香ばしい香りがなかなか良く、子供達も大いに気に入ったようでした。

小麦粉に凝ったりすると店で買う食パンよりも高くついてしまったりもするのかもしれませんが、我が家では安売りされている強力粉ばかりを使っていますので、材料費は1斤100円もかかっていないのではないでしょうか。強力粉を切らしてしまった時はかなりの量の薄力粉を混ぜてしまったりもしますが、案外大した問題もなく焼けるものです。まあ、含まれるたんぱく質の割合で分類されているだけのようなので当然といえば当然なのですが。

慣れてしまえば炊飯器をセットするのと同程度の手間でセットできてしまうので、購入はしたけれど押入れの奥で眠っている、というような方は何度か続けて焼いてみてはいかがかと思います。また、少々興味はあるけれど購入には至っていない、という方は、そんなに高い買い物でもないと思いますし、買ってみて後悔するということもないのではないかと思います。結局は使ってナンボのものなので、「たまに使う」というのではなく、がんがん焼いてみて欲しいと思います。

…さて、明日は何パンに…

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