今日は長男と二人でポケモンの映画「ミュウと波導の勇者ルカリオ」を観てきました。去年までは戦隊と仮面ライダーの映画を観てきたのですが、今年はもう興味を失ってしまったらしく、ポケモンの方がいいということでした。朝9:40からの最初の上映を観るために9時過ぎに映画館に到着したのですが、夏休みの日曜日ということでチケット売り場は長蛇の列、上映開始までに間に合うのかと不安になるほどでしたが、思ったよりもスムーズに流れたので心配するほどではありませんでした。また朝一番の回は自由席なのでチケット購入後急いでホールに向いましたが、入ってみると座席はガラガラで、真正面のいい席に座ることができました。やはり今はStar Warsなど人気作品がいくつもあるので、そちらの客が多かったということのようです。今回は夜中に観るわけにもいかないので安くあげるために前売券を購入していたのですが、その場合にはe席リザーブの座席予約と自動発券が利用できないというのが不便に感じられました。

これまでのポケモンの映画はレンタルで観てきているので特に目新しいことがあるわけでもありませんでしたが、今回の作品では建物などの描写に周り込むようなカメラワークのシーンで3D CGが多用されていることがよくわかりました。クローズアップされたシーンの手書きの絵との違いが明らかなので気付きますが、確かに連続的にアングルが変化する場合などシーンによってはCGを効果的に使うことができるので、今後はますますCGアニメと手書きアニメとの境界は曖昧になっていくのではないでしょうか。

ストーリー面では今回は特に悪者がいるというわけではなく、またなぜルカリオが命を捧げなければならないのかというようなところもどうもしっくりこないなど、今一つ消化不良に感じられるところがありますが、子供にとっては沢山のポケモンが登場し活躍するというだけでよく、ストーリーなど二の次なのかもしれません。2時間という上映時間は幼児にとっては限界を超えた長さなのではないかと思いますが、それでも途中飽きることなく観せてしまうというのはさすがと言えるでしょう。

しかし、私にとってはこの舞台となっている世界自体にまず納得がいかないのであまり素直に観ることができません。世の中に住む人間以外の動物は全てポケモンであり、全部で300種あまりしかいないということと、飼い慣らしたポケモン同士を闘わせる闘犬紛いのポケモンバトルなるものに子供が興じていて、それ自体が作品の中心となっている、ということがどうしても気になります。あの可愛らしい絵にごまかされてしまっていますが、これだけを捉えてみると幼児に観せる映画として適切と言えるのかどうか…などと疑問を持ってしまう私がやはりひねくれているのでしょうか?

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