Archives

高知旅行

インスタ映えの旅。

ここ数年、長期連休になると一人で旅行に出かけるのがなんとなくお約束のようになってきましたが、この正月はおとなしくしていようかと思っていたところ、妻の方から「またどこか行くんやろ」と聞かれてしまったので「じゃあ行こうか」となり、結局今回は四国へ渡って高知に一泊してくることになりました。高知県は2年半前に四万十川へ行って以来となりますが、その時は高知市はスターバックスに寄っただけで素通りしてしまったので、高知の街を訪れるのは初めてということになります。

瀬戸大橋をわたり、前回の教訓から瀬戸中央自動車道を坂出ICで降り、すぐそばのセルフうどん 麺太郎で朝食に早速うどんを食べ、そしてまた道の駅とよはまに隣接する鳥越製麺所がこの1月に閉店するというのでその前にと思って寄って、「かまバター」をいただいてしまいました。やはりうどん県をうどんを食べずに通過することはできません。

この日まず目指したのは「仁淀ブルー」です。仁淀川とその支流があまりの清流で美しい青色になっているというものですが、年末に後輩Mから「藻が無くなる冬の方がきれいらしい」と聞いていたので、早速行ってみようと思ったのでした。特に美しい青が見られる場所はいくつかあるのですが、まずは「にこ淵」と呼ばれる場所に行ってみることにしました。当然渓谷の細い道を走って行かなければならないのですが、駐車場から降りていく道が非常に滑りやすいので注意が必要です。私も1回滑って尻餅をついてしまいましたが、そうして降りていった先の水は予想以上に青くて感銘を受けました。このあと、またちょっと走って「水晶渕」というところにも行ってみましたが、こちらはこちらでちょっと水深が浅いせいかまた違う美しさがあって良かったです。また、そうしたスポットだけでなく、道路から見られるなんでもないところでも時々非常に美しいところがあって、そうしたところでも車を停めて写真を撮ったりしていました。

そのあとは早めに高知市内へ向かい、一旦ホテルにチェックインしてからぶらぶら散策してみました。高知随一の商店街である帯屋町のすぐ脇にあるドーミーイン高知を予約していたので、非常に便利でした。日本三大がっかり名所の一つとして名高いはりまや橋も歩いて数分ですし、反対側に歩けば高知の食が集まるひろめ市場と高知城がありますので、高知の街を堪能するには最高の立地でしょう。まあ、私はアルコールが飲めないので夜を満喫することができず、早々にホテルに引っ込んでしまうのですが。

翌朝は高知市内にある馬路村農協アンテナ店 umajiへ行って家族にゆずづくしのお土産を購入したあと、隣の南国市へと向かいました。というのは、出発の朝にベッドを出る前にInstagramで見つけてしまった完全予約制の南インド料理のお店、錆と煤へ向かうためです。Facebookのメッセージでも受け付けているというので早朝5時頃にメッセージを入れておいたところ、道中で返信をいただいて無事に予約できたのでした。普通の田舎の町並みのところにある、サビたトタンの建物がそのお店で、知らない人はまず立ち寄ろうともしないでしょうが、完全予約制なのでそれは問題ないでしょう。その料理の方はこれまでに食べたどのインド料理よりも美味しく、大変満足しました。私がいただいたスペシャルプレートは1800円ということでランチとしてはなかなかの値段ですが、それ以上の価値はあると思います。次回はここを目的地として高知へ行きたいくらいです。

食後は北上して香川県へ戻り、「天空の鳥居」がある高屋神社へと向かいました。私は南側の観音寺市側から行ったので麓にある下宮に車を停めていったのですが、ここから鳥居のある本宮までは高低差400m近くある、結構本格的な登山になります。もともとそのつもりがあったわけでもなく、時間的余裕があるわけでもなかったのに途中で引き返すこともできず、結局登りきってしまったのですが、しかし苦労して登ったかいがあって鳥居からの眺めは格別だったとも言えます。とはいえ、次回は歩くのはわずか3分で済むという三豊市側から行くことにしたいと思います。鳥居に到着した途端に反対側から続々と人がやってくるのを見て、達成感を得る前に萎えてしまいました。まあともかく望んだ絶景は見ることができたので良しとしましょう。

そのあと、日没まで間がなかったので急いで下山して向かったのは父母ヶ浜で、ここは遠浅の西向きの浜なので、干潮時の日没が美しいということでInstagramで話題になっているようで、外国人の姿も非常に多かったです。この日は残念ながら水平線付近が雲に覆われていて夕日を見ることができなかったのですが、それでもそこそこきれいな景色を写真に収めることができました。しかし、周りの人々がInstagramでの受けを狙って様々なポーズをとっているので、それを避けようとすると構図もかなり限られてしまうのが残念です。私としては誰もいない浜を撮りたかったのですが、それはどうしても無理でした。

ということで、あとは2007年の讃岐うどんめぐりでも最後に行った「おか泉」で同じく「ひや天おろし」をいただいて帰路につきました。やはり四国はうどん県が玄関口になっている以上、うどんに始まりうどんに終わる、ということです。最後は予定外の登山になりちょっと焦りましたが、今回はあまり詰め込みすぎずに余裕のある旅行になって良かったと思います。

水車亭 塩けんぴ

思わず爆買い。

どこかへ旅行に行くとお土産を買ってきて周りの人に配る、というのは日本独特の文化の一つですが、幸せのお裾分けということで悪くない習慣だと思います。ただ、休暇を取ったら迷惑を掛けた職場の人に買って帰らなければいけない、というような強迫観念は褒められたものではないでしょう。休暇というのは労働者に与えられた権利なのですから、遠慮せず利用しないとお互い休みにくくなってしまうだけで、雇用者の思うつぼです。

それはさておき、先日の四万十への旅行の際にも家族に何か買って帰ろうと思ったのですが、新鮮な魚介類を買ってもクーラーボックスなどもなく炎天下の車の中に置いておくわけにいきません。さて、と思っていたところ、友人から水車亭 (みずぐるまや)の塩けんぴがお薦めだという情報をもらいました。この水車亭の看板は往きの道中でもいくつも目にしましたし、帰りには店の前を通る予定になっていたので好都合、ということでこれに決めました。

あまりのんびりもしていられず宿を7時過ぎに出発したのですが、開店は9時ということだったのでちょっと店先で待たないといけないかな、と思っていたところ、ありがたいことに8時半過ぎに到着した時にはすでに営業を開始していました。さすがに客はちょうど入れ違いで帰る人がいただけで店内はガラガラでしたが、土佐人の朝は早いのでしょうか。

目当ての塩けんぴは店先にも山積みになっていましたが、店内には様々な種類の芋けんぴその他の菓子が置かれていました。しかし、やはり一押しは塩けんぴです。これはちょっと塩味を利かせた芋けんぴなのですが、芋をカットして揚げたあと、室戸海洋深層水の入った蜜でコーティングしているのだそうです。これの他に塩味は付いていない普通の芋けんぴもあるのですが、塩けんぴの方は普通のものよりだいぶ細くカットされていて食べやすくなっています。

味の方はちょっと食べた感じではほんのり甘じょっぱい程度なのですが、しばらく食べ続けていると確かに塩辛さが口の中に残る感じがします。しかし、普通の芋けんぴだとあまり食べると甘ったるく感じてくるのですが、塩けんぴは甘さと辛さのバランスがいいのか、食べ始めると止まらないのが困りものです。

私はもともと芋けんぴ自体が好物でしたが、これが高知県の名物であるとは知りませんでした。素朴でどこにでもある菓子のようですが、塩けんぴはひとひねり効いていてまさにお土産にもってこいです。1kgのお徳用大袋を自宅に2つ、500gの袋を妻の実家と兄弟に合わせて5つ、合計4.5kgも買ってしまい、大きな手提げ袋に大人買いのようになってしまいました。しかし1kgでも税込み842円ということなので非常にお手頃で、土佐のお土産には私もお薦めしたいと思います。

奥祖谷観光周遊モノレール

たどり着くのが大変ですが。

夏の一人旅2日目、途中家族へのおみやげを買ったり朝昼兼用の食事を摂ったりしながら向かったのは祖谷渓の東側にある奥祖谷観光周遊モノレールです。前夜の居酒屋でも勧められた祖谷渓の秘境の湯もとても雰囲気が良さそうで、祖谷渓そのものが山の中に忽然と現れるまさに秘境という感じだったのでぜひまた行ってみたいと思うのですが、今回は時間もないのでそれはまた次回ということにして、そのままさらに山の中へ進みます。

お目当てのモノレールは、こういうものがあると何年も前に知って以来ずっと乗ってみたかったのですが、なかなか機会がなかったので今回ようやくということになります。駅舎に切符を買いに行くと、午後1時過ぎに着いた私はおよそ1時間待ちということでした。今回はどれだけ待つことになっても乗る覚悟でいましたが、ゴールデンウィークなどは6時間待ちにもなる、つまり朝10時の時点で午後4時の切符になるということで、さすがに諦めて引き返す人も少なくないそうです。

しかしなぜそうまでしてこのモノレールにのるのかというと、それは次のようなスペックでもわかるでしょうか。

乗車時間65分
延長4600m
高低差590m
最高地点の標高1380m
最大斜度40度

このモノレールは産業用モノレールをベースにした二人乗りのもので、40度というような急斜面でもラック・アンド・ピニオンでグイグイと登って行ってしまうのです。そして、自然の山の中、木々の間を縫うように通って斜面を登り、高度によって変化する植生と景色を楽しむことができるわけです。

乗車地点でも標高790mなので気温は27度ほどと暑くはありませんでしたが、登っていくうちに気温も下がり、上の方ではかなり涼しい風を楽しむことができました。真夏でもこうなのですから、新緑や紅葉の時期にはそれなりの装備でないと寒さに震えることになるかもしれません。何しろ乗車時間は一時間を超え、途中で寒いと言っても引き返すこともできません。もちろんトイレもないのでその点については事前に済ませておくよう注意を受けました。

A video posted by James Shinsuke Suzuki (@sszk) on Aug 18, 2016 at 11:29pm PDT

ということでとても素晴らしいモノレールで数時間でも待つに値するのではないかと思いますが、問題は現地にたどり着くまでのアクセス路の国道439号が非常に走りづらいということです。Wikipediaにも「四国きっての『酷道』として知られ」とありますが、すれ違いのできない区間がずっと続き、さらに林業の木材を満載した大型トラックが対向してきたりするので、こういうところを走り慣れていない人には相当堪えるのではないでしょうか。いくら運転することが好きな私でも、こういうのはうんざりするばかりです。

ちなみに、現地で天気予報アプリを見てみると降水確率100%の雷雨となっていたのですが、乗車中には一滴の雨も降ることもなく助かりました。モノレールの車両には一応屋根が付いているので、風で横降りになってしまわなければなんとかなるだろうとは思いますが、やはり楽しさはぐっと下がってしまうでしょう。しかし、私が降りてくる間に対向してくる車両がないなあと思っていたのですが、降りてみると「悪天候と整備のため運休」となっていて、どうやら間一髪だったようです。酷道に手こずった挙句に運休では浮かばれませんが、私の日頃の行いも思ったほど悪くなかったようです。

この後、帰りは一度行ってみたいと思っていたバンナイズの徳島店に寄ることにしたのですが、酷道と徳島市内の渋滞に手こずり閉店ギリギリに到着となり、慌ただしい感じになってしまいました。店員さんは一向に構わないという感じではあったのですが、他に客もいませんでしたし、私自身が落ち着かなかったので店にいたのはわずか数分でした。

夕食にはそろそろカレーに飢えてきていたのでスリランカ料理のマータラというところに寄って、同店おすすめの「アペー・キャーマ」(「私たちの料理」という意味だそう)を食べてみたのですが、まさにごちそうという感じで楽しく、とても満足感のある一皿でした。しかし、この店も今月末で一旦閉店して移転するということだったので、危ういところでした。今回はツイているのかツイていないのか、良くわかりません。

食事の後はスターバックスでコーヒーを買い、大鳴門橋と明石海峡大橋を使って徳島市内から2時間足らずで帰宅しましたが、高速道路を使えば四国ももう遠いところではありませんね。今回は「四国でうどんを食べない旅」というのが密かなサブタイトルだったのですが、次回はまたうどん巡りでもしたいと思います。