Harry Potter and the Order of the Phoenixみんなすっかり大人っぽくなって…

西日本を台風4号「マンニィ」が横断し荒れ模様の天気の中、日本でも今日から先行上映が始まった映画「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を観に行ってきました。先週「ダイ・ハード4.0」を観てきたばかりなので立て続けになってしまいましたが、この夏は大作が立て続けに公開されることになっているので仕方ありません。台風の影響か道路は空いていてシネコンへも普段より早く到着したのですが、駐車場や館内はいつもよりもだいぶ混んでいたのは台風でみんな行くところがないだけなのか、それともやはり大作がいくつも公開されているからなのかはわかりません。ハリー・ポッターについて言えば先行上映のしかも初日であるということで、吹き替えが2スクリーン、字幕が1スクリーンと計3スクリーン使用しているにもかかわらず非常に混み合っていて、私が上映の2時間前にe席リザーブで予約できた席は一番後ろの一番左端というかつて無いほど悪い位置になってしまいました。まあ、自宅のテレビで観るときでもいつも真っ正面に座っているわけではありませんし、実際に上映が始まってしまえばそんなことは大して気にならなかったのでいいのですが。

「ハリー・ポッター」シリーズというのはホグワーツの各学年での出来事を1年ずつ話にまとめているわけで、原作の読者もハリーやその友人たちの成長を見守るように楽しんでいくわけですが、映画の方は毎年1作品ずつ遅れずに製作するというのは難しく、5作目すなわち5年目のストーリーであるこの作品の公開は第1作から6年後ということになってしまいました。第1作当時はまだ12歳前後のあどけない少年だったハリー役のDaniel Radcliffeらも既にハイティーンということで外見はすっかり大人になってしまいました。とは言っても6年間で5作というのはかなりのハイペースですから、出演者らは完全にこのシリーズに束縛されているような状態なのではないでしょうか。

今回はまた監督が交代しているということで、冒頭の夏休み中にマグルの家で過ごすシーンからしてかなり演出が変わっているように感じました。また特に気になったのはホグワーツにいる間もハリーらがカジュアルな普通の格好をしていることで、これまではホグワーツではマントを着た魔法使いっぽい格好だったような気がしたのでちょっと違和感がありました。この辺りは原作ではほとんど描かれていない部分なので、今回の監督の解釈がこうであったということなのでしょうか。

Luna Lovegood原作を読んでいるときにも同じように感じていたのですが、今回から仲間に加わっているLuna Lovegoodがやっぱりいい感じです。初登場なのにポスターにも描かれているということは、それなりにキーとなるキャラクターであるのは間違いありません。ちょっと変わった不思議な女の子なのですが、演じているEvanna Lynchも独特の存在感があっていいキャスティングなのではないでしょうか。

だいぶ前とはいえ原作を読んでいるのでストーリーはわかってみていたわけですが、それでも結構興奮しながら観ることができました。あまり丁寧に説明されているわけでもなく原作に忠実に描かれているので、逆に原作を知らないとついて行けないような気もしますので、しっかり楽しむためには予習が欠かせないかもしれません。このシリーズは大人気小説を原作としているのでそこからあまり離れるわけにはいかず、監督らは制約が厳しくてやりにくかろうとも思うのですが、この作品も2時間以上の上映時間が全く苦にならない楽しい作品に仕上がっているのではないかと思います。まあ、楽しいとはいっても全体的には原作同様重苦しい雰囲気が漂っているのですが…