Terminator 3 - T-X私はこのオチは結構良かったのではないかと思うのですが…

三部作の1作目2作目を観てしまったらやはり観ないわけにはいかないでしょう、ということでターミネーターシリーズの3作目「ターミネーター3」を子供と一緒に観ました。私はだいぶ前にも一度観ているのですが、断片的にシーンを思い出すだけで内容はすっかり忘れてしまっていたので、ほとんど初めて観るのと変わらない状態でした。

ターミネーター3 スタンダード・エディション
監督:ジョナサン・モストウ
ジェネオン エンタテインメント (2006/03/24)
ISBN/ASIN:B000E41NJE

舞台となるのは前作から10年後、「審判の日」を無事に過ぎたあとの世界で、John Connorもすっかり大人になっているわけですが、そこへ今度はKristanna Loken演じるT-Xというターミネーター・キラーがJohnと将来の副官らを抹殺にやってきて、そこにJohnと将来の妻であるKate Brewsterを救いにまたしてもカリフォルニア州知事T-850がやって来るわけです。もう既にJohnの母Sarah Connorは亡くなってしまっていることになっているので、前作から引き続き出演しているのはArnold Schwarzeneggerのみとなっており、監督が代わっているということもあってか雰囲気はだいぶ変わってしまっているような気もします。

それにしてもこの作品で印象的なのはそのエンディングですね。以前観たときにも同じように驚いたはずなのですが、それをすっかり忘れていたおかげで同じようにまた驚き楽しむことができました。映像は記憶にあったのですが、それがどういう結果に結びついていたかが全く思い出せなかったのです。こういう映画でそんなオチがあっていいのか、とも思いますが、なかなか意表を突いていていいですよね。

この作品は2003年の公開ということで比較的新しいので、前作までは特殊メイクで作られていたものもCGに置き換えられているということで、キャストの負担は軽くなって表現力は増したのかもしれませんが、何となく軽く見えてしまうような気がしないでもありません。今のようなCGでどんな映像でも作り上げられてしまうことがわかっている時代よりも、「こんな映像を一体どうやって撮ったのだろう」と驚きを感じることができる時代の方がある意味幸せだったのかもしれないなどと思ってしまいます。

このシリーズも実はまだ4作目が2009年に公開されることが決まっていて、さらに4作もの製作が決まっているというのだから驚いてしまいますが、一体いつまで引っ張るつもりなのでしょうか。最初の「審判の日」は既に10年前に過ぎてしまっていて、この「ターミネーター3」で描かれている2度目の審判の日も過ぎているわけで、作品が公開されるごとにそれを繰り返していくことになりそうです。そのうち「本当の審判の日」がやってきてしまいそうな気がしないでもありませんが…