The Devil Wears Prada成功に犠牲は付き物なのか?

私がDVDレンタルで映画を観てみようと思う基準の一つにAmazonマイストアの「おすすめ商品」というのがありますが、最近なぜか1番目を維持しているのが「プラダを着た悪魔」なのです。ここには一緒に薦める理由が一言書かれていますが、それが「コンスタンティンなどを評価されたお客様におすすめします 」ということなのもちょっと不思議です。よりによって「コンスタンティン」と「プラダを着た悪魔」というのはどうも結びつきませんが…と書いてみて今ふと気付きました。「悪魔」繋がりだったとは…Amazonおすすめ商品もなかなか侮れません。

というわけでせっかくなので、こちらの悪魔は人を傷つけることは、少なくとも肉体的な傷を負わせることはないだろうと思い観てみることにしました。

プラダを着た悪魔 (特別編) (ベストヒット・セレクション)
監督:デイビッド・フランケル
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2007/11/21)
ISBN/ASIN:B000W6H2F8

この作品は、大学を卒業したてのジャーナリスト志望の女性Andrea “Andy” Sachsがファッションには全く無頓着なのに業界一のファッション雑誌の伝説的な編集長Miranda Priestlyのアシスタントになり、その誰もが恐れる鬼編集長の下でしごかれながら成長し、やがて成功を手にするという一つのサクセスストーリーを描いたものです。ファッション業界の華やかさとAndyのひたむきさが世の女性に共感を呼んだのか、特にアメリカでは大ヒットしたようで、日本でもファッション界を巻き込んでプロモーションが行われたこともあり、そこそこのヒットとなったのではないでしょうか。

Mirandaを演じるのがMeryl Streepという大女優であるためか、本編のクレジットやその他キャストの紹介の際にはまず最初にMiranda = Meryl Streepが紹介されることが多いようですが、主役はどう考えてもAnne Hathawayが演じるAndyであるのは間違いなく、この作品はAndyの物語です。最初の地味なファッションに身を包んで登場するAnneも私の目には十分魅力的ですが、アートディレクターのNigelに選んでもらった洗練された衣装でドレスアップした姿はまぶしいほどの美しさです。まあでもファッション雑誌の編集部員がファッションに興味がないというのはあり得ないとは思いますが、日常的にそんなに着飾っている必要はありませんよね…そうではないのでしょうか?

そんな華やかで可愛らしい映画なので、舞台となっているのがファッション業界ということで単なるガーリームービーかと思って気軽に観るとそれだけなのかもしれませんが、実は私にとってはなかなか身につまされるものがありました。というのも、最近どうも自分の仕事がただの惰性になってしまっていて、精一杯頑張っているとは言えないようなのを自覚しているところだったので、気を引き締めていかなければという気になったということです。とはいえもともと努力家というタイプではないので、「目一杯残業して今までの倍働いてやる!」なんてことは口が裂けても言うはずはなく、少なくとも誇りを持ってやりがいを感じられるよう積極的に仕事をやっていきたいな、という気持ちだけなんですけどね。でもその気持ちが大事なんだと思います。

ということで、観ようによっては男性でもそこそこ楽しめるのではないかと思います。もちろん女性と一緒に観た方が楽しいのだとは思いますが、私は今回も一人で観ましたよ…