Real Madrid Club de Fútbolベッカムファンは見逃せないはず

今年はオリンピックイヤーということで、徐々にスポーツ関連のニュースがオリンピック色に染まりつつあるのですが、例のチベット問題のせいで純粋なスポーツの祭典というよりも政治的な問題のクローズアップされた妙な雰囲気になってしまっています。選手とその関係者は開催国がどこであろうと競技に集中し、メダルや記録を目指したいところのはずですが、実に困ったことです。

それはさておき、オリンピックと同じく4年に一度のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップの方は2006年にドイツで開催され成功を収めたわけですが、サッカーをテーマにしたFIFA公認の映画「GOAL!」の続編である「GOAL!2」の方はワールドカップ開催の一年後というほとぼりの冷めた頃の公開となってしまったために、1作目ほどには盛り上がらず、ひっそりと公開を終えてしまっていました。私は1作目がそこそこ楽しめたので2作目にも期待していたのですが、他の人はそうでもなかったのでしょうか。

GOAL!2 STEP2 ヨーロッパ・チャンピオンへの挑戦 スタンダード・エディション
監督:ジャウム・コレット=セラ
ショウゲート (2007/10/26)
ISBN/ASIN:B000TLYGE6

ということで観てみたわけですが、前作でイングランドのプレミアリーグのNewcastle United F.C.で活躍するようになった主人公Santiago “Santi” Muñezは得点力不足に悩む銀河系最強集団ことReal Madrid F.C.の目に留まり電撃移籍を果たす、というところから始まります。その後様々な試練を経てUEFAチャンピオンズリーグで活躍し…というような、前作に引き続き相変わらずのサクセスストーリーです。

この映画の見どころも前作同様のゲームシーンのリアルで躍動感溢れる映像ですが、今回はさらに所属チームがReal MadridということでDavid Beckham、Zinedine Zidane、Ronaldo、Ronaldinhoという超一流選手が続々登場する何とも豪華なものになっています。前作ではBeckhamらは普通のゲスト出演程度の扱いだったのですが、今回はチームメイトなのでロッカールームや練習場などでも姿を見せ、セクシーな肉体も見せつけています。女性ファンはたまらないのではないでしょうか。

まあこの映画はそういうところを楽しむもので、ドラマに感動したり演技に感心したりするようなものではないと割り切れば、野球よりもサッカーが好き、という人が観れば楽しむことができるでしょう。ゲーム中の映像はテレビで試合の中継やニュースのダイジェストを観るよりも遙かに見応えがあります。もちろん演出されたもので実際のプレイではないのですが、本物かどうかなどということは忘れて楽しむべきでしょう。

ちなみに前作を観たときに「ワールドカップの大会中にも撮影が行われた」と言っていたのは今作ではなく、来年公開予定の3作目だったようで、今作ではまだワールドカップの場面はありませんでした。さすがにワールドカップに出てしまったらそのあとの展開に困りますからね…次は来年公開ということはまたワールドカップの予選まっただ中で盛り上がっているところでということになりますから、また人気を博すことになるのでしょうか。今作はいつの間にか公開が終わって見逃してしまったので、次こそはぜひ劇場で観たいものです。