スター・ウォーズのサントラを聴きたくなります
先日私が図書館で見つけて読んだ「スター・ウォーズ 反乱の夜明け」は「ハン・ソロ三部作」の3作目という位置づけだったので「残り2作もぜひ読んでみたい」と言っていたわけですが、他の2作は市内の別の図書館に置かれていて取り寄せが必要でした。しかし便利な世の中になったもので、そのように別の館にあるということも図書館のウェブサイトで調べることができますし、最寄りの館に送ってもらうということもウェブで簡単に依頼できてしまいます。残念ながらこのシリーズの1作目は貸し出し中ということでその人の返却待ちということになるのですが、その後借りられるように予約することもできます。
ということで、3作目の次は2作目、と物語の時間軸に逆行することにはなってしまいましたが、ハン・ソロ三部作第2作「スター・ウォーズ ハットの策略」を借りてきて読んでみました。
ソニーマガジンズ (1999/04)
ISBN/ASIN:478971361X
今回描かれているのはHan Soloが帝国軍を追放され、ウーキーのChewbaccaとコンビを組むようになったところから、ハットの支配する星系に密輸業者として住み着き、その後帝国軍を相手に…というようなところです。この作品に描かれているHan Soloは実にいきいきとしていて、いくつかのロマンスもあって充実した日々を送っているようです。
またタイトルにある通り、全編に関わっているのがハット同士の利権争いと様々な策略です。私は3作目から読んでしまったのでどういう結果になるのかは分かってしまっていましたが、逆に「そういうことだったのか」と何が起こっていたのかを後で知ることになったというだけで、面白さが損なわれるようなことはありませんでした。まああの巨大なナメクジのようにしか見えない生物が高度な知性と狡猾さを備えているというのはなかなか受け入れにくいものですが、何事も見た目だけでは分からないということなのでしょう。
ハットといえば映画に出てくるのはJabbaくらいだったかと思いますが、このJabbaがなぜHanを「わが息子」と呼ぶほど特別に慕うのかは未だによくわかりません。パイロットとしての腕が並外れたものなので信頼しているからということなのでしょうか。まあこれは結局その後Hanを大変な目に遭わせることにもなるわけで、単純に喜ぶべきなのか悩ましいものですが。
この作品では宇宙での大々的な戦闘の場面も描かれていて、その光景を思い浮かべながら読んでいると映画さながらのスペクタクルが楽しめるわけですが、やはり映画化するにはちょっと薄いのでしょうか。この三部作を外伝的に映画化してもなかなか面白いものになるのではないかと思いますが、残念ながらこの時期のHanを演じるにはHarrison Fordもいくらなんでも歳を取りすぎてしまいましたし、他の人が演じるのもまた受け入れられにくそうです。となるとやはり「クローン・ウォーズ」のようにアニメ化するのが良さそうですね。クローン大戦の世界もいいのですがなんだか冷たい感じがするので、この作品のような血の熱さを感じられる世界でも何とか作ってもらえないものでしょうか…