タマキング知られざる世界というか不思議の国というか…

私はどうも熱しやすく冷めやすいというか、一つのことに興味を持つと熱のあるうちはとことん追究したくなるものの、ふと間が開いたりすると途端に関心が薄れてしまったりするきらいがあるようなのですが、このブログをご覧になっている方にはお分かりの通りこのところ宮田珠己氏の著作に夢中になってしまっています。とりあえず勢いというのは大切にしたいと思っているのですが、幸い著書の数はある程度限られているので惰性にはならずに済みそうです。

ということで、図書館のウェブサイトで宮田氏の著書を片っ端から検索して予約してみたのですが、今度は「東南アジア四次元日記」という本を借りてきて読んでみました。

東南アジア四次元日記
著:宮田 珠己
旅行人 (1997/07)
ISBN/ASIN:4947702109

この本はその表紙のだるまの写真が実に不気味ですが、宮田氏が東南アジアを旅して見つけた「四次元的レベルの高い」ものと、その道中のエピソードを綴っているものです。「四次元的レベル」とは何かというのは、

いきなり四次元的レベルと言ってもよくわからないだろうが、筆者自身もテキトーに書いているだけでよくわからない。わからないけれども、異様な雰囲気を持った場所を見ると、なんだかじっとしていられないのである。

と述べられており、ほとんど意味はないものの怪しいニュアンスは何となく伝わってきます。

相変わらずいつも通りのふざけた文体で楽しく綴られているのですが、紹介されているエピソードは一体どこまで本当なのか疑わざるを得ないような、できすぎたものばかりです。本当にこんな旅だったら大変だろうとは思うものの実に楽しそうです。サラリーマン生活10年を目前にして旅をするために退職したというほどですから、本当に旅を楽しんでいる様子が伝わってきます。

それにしてもこの中で紹介されているアジアのB級スポットの数々は国内にあるそれとはレベルが大きく違うようで、また現地の人にはそれが普通に受け入れられていたりもするようなのが怖いというか何というか…私も一度見てみたいとは思っても実際に足を運んでみようという勇気は湧きそうにありません。まあ東南アジアはバリ島のビーチリゾートにしか行ったことがないので抵抗を感じているのかもしれませんが…