Corellian Corvetteスター・ウォーズなのにこれは切ない…

今日は「ハリー・ポッター」シリーズ日本語版の最新作にして最終章となる「ハリー・ポッターと死の秘宝」の発売日ということでニュースにも取り上げられていたり、過去の作品と共に近所の書店にも積まれていましたが、私はAmazonで予約購入していたので帰宅すると家に届いていました。どうせ買うとわかっているなら予約してささやかな特典を得た方が得ですからね。

今作では主要登場人物の何人かが死んでしまうという噂はありましたが、英語版が発売されてから既に1年が経過していて、原書を読んでいる人も少なくないと思われるにも関わらず、これ以上のネタバレを目にすることがないのはポッタリアンの良心というものでしょうか。私も著者が先に書き上げて金庫に保管していたという結末がどうなるのか気にはなりますが、先に読みかけの本を急いで読まなければ…ということで、「ハン・ソロ三部作」の残る1作、シリーズ第1作の「スター・ウォーズ 聖地の罠」を読みました。

「急いで読まなければ」とは言いましたが、実際にはテンポがよくて非常に読みやすく、先が気になるので一気に読んでしまったという方が正確です。

この作品の主人公はもちろんHan Soloですが、Hanが19歳でTrader’s Luckを脱出してからYlesiaでBria Tharenと出会い、彼女を救出し、その後帝国軍士官候補生となるまでの物語となっています。Hanのかなり若い頃の話なので、その頃のHarrison Fordは知らないだけに光景を頭の中に描くにもちょっと想像力を必要としますが、それでもやっぱりHan SoloイコールHarrisonとなってしまうのは仕方ありません。

しかしこの作品の中のHanはかなり不幸な身の上で、映画に出てくるHanとはストレートに繋がらないような気がします。とはいっても密輸業者というのはそんな真っ当な、幸せいっぱいの人がなるようなものではないのでしょうから当然と言えば当然でしょう。ただ、前回読んだ第2作の「ハットの策略」ではあまりにあっさり賞金稼ぎを倒してしまっていたHanもこの時点では人を殺めることに慣れておらず、ちょっとホッとしました。

それにしても終盤は切ないです。シリーズの後ろの方から先に読んでいたせいで結末はだいたいわかっていたものの、実際に流れを追って読んでみるとちょっとHan Soloに感情移入してしまい、思わず「そんな…」と呟いてしまいそうでした。まあ結構あっさり書かれているので「どこが?」と思う人もいるかもしれませんが。

ということでこのシリーズはなかなかの良作でした。スター・ウォーズ・ファンならきっと楽しむことができるでしょうし、少なくともHan Soloが好きなキャラクターだという人には必読であるはずです。私はどのキャラクターが好きということはなかったのですが、これらを読んですっかり好きになってしまいました。これを読んでから映画の旧三部作を見るとまた違う味わいがありそうでそれも楽しみです。