アルセウス 超克の時空へ「超克」ってどういうときに使う言葉?

もうすぐ7月も終わるというのに一向に梅雨が明ける気配もなく、ここ数日はエアコンを使わずに過ごすことができて私は助かっていますが、小学校が夏休みに入ってから1週間が経過しました。この週末に長男はサッカークラブの合宿で1泊家を留守にしていて、その後も林間学校やもう1回の合宿やら、さらに親友と二人で沖縄に行く予定などもあって忙しく充実した夏休みになりそうなのですが、次男の方はこれといった予定もなく、次男だけどこかに連れて行くというのも難しいので、なかなか構ってやることもできません。

というわけで、お手軽なところで悪いけれども映画でも、ということで次男が観たがっていたポケモン映画の最新作、「アルセウス 超克の時空へ」という作品を観せにいつもの映画館へ二人で出掛けてきました。

ところが、この映画館は自宅から25kmほど離れていていつもバイパスを飛ばしていくのですが、今日はこのバイパスが事故のせいで大渋滞になっていて、開演時刻に20分以上遅刻してしまったのでした。一人の時はかなり余裕を持って出発しているのでこういう失敗はなかったのですが、ちょっと可哀想なことをしました。まあ、最初の5分ほどはCMや予告編の上映があるので、本編を見逃したのは実質15分程度かと思いますが、ちょうど物語の前置きにあたる部分を観られなかったことになりそうです。そのせいでストーリーがわからなかったということはなく、次男も「めちゃくそ面白かった」と言ってくれたので、これについてはとりあえず忘れてDVDを楽しみにすることにしましょう。
アルセウス
映画の内容は最近のポケモン映画の流れの通りのものであまり目新しいところはなく、「アルセウス」という名の新しいポケモンが出てくるというところが目玉なのでしょう。ただ、時間を操る能力を持つというポケモン「ディアルガ」の力で主人公サトシらが過去に送られ、そこで過ちを正し「未来=サトシらの時代」の世界を変えるというSF的要素が取り入れられています。まあこの程度のことはドラえもんではよくあることなので大したことではありませんが、タイムパラドックスをどう解決するのかは私も興味を持って見ていたところです。まあそれはあまり工夫のある内容ではありませんでしたが…

とはいえ、さすがに孫を連れてきたらしいおじいさんは熟睡してしまっていたようですが、大の大人である私が観ていても退屈してしまうことがなく、かつ幼稚園児でも楽しむことができる内容になっているというのは大した物ではないでしょうか。夏休みの週末ということで館内は満席、次回上映分も完売という盛況ぶりでしたが、子供達の支持は絶対的なものがあります。マンガやゲームと絡み合わされて作り上げられたものであるとはいっても、我が家ではそのどちらも与えていないのに次男は十分楽しんでいます。

ただ、ポケモン映画を観ていていつも感じる違和感は、人間以外の動物が全て「ポケモン」と一括りにされていて、しかもそのポケモンが人間に飼い慣らされて闘犬のような「バトル」をさせられていることです。特に「ディアルガ」や「パルキア」は神と呼ばれる存在であったりするのに、それでも「ポケモン」ですからね…この不思議な世界観ではイスラム圏で禁忌とされるのも無理はないかなと思われます。禁忌の理由はそういうわけではなさそうですが…

まあたかが子供向けのアニメだからと言われればそんなにこだわる必要もないのかもしれませんが、しっかりしたストーリーと綺麗な映像、可愛いキャラクターで世界的に人気のある作品であるだけに、気になるところもあるというわけです。ちなみにアルセウスの声は美輪明宏氏が当てています。