ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団ドラえもんなら原発だって何とかしてくれるはず

私の住む辺りでは桜の花もいよいよ見頃となってきたところですが、学校もいよいよ新学年が始まり、新一年生の初々しい姿が実に微笑ましい季節になりました。私の長男もついに6年生になってしまい、月日の流れる速さに驚くとともに、改めて子供たちの成長を見直し感慨もひとしおといったところです。それとともに自分自身の衰えも見過ごせないようになってきたのですが…

それはともかく、春休みも終わりに近付いた先週末はたまたま次男と二人で留守番することになったのですが、次男がかねてからドラえもんの映画を観たがっていて「春休みに観せてあげる」と言っていたのを思い出したので、二人で電車に乗って観に行くことにしました。

観に行ったのは「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜」という作品で、そのタイトルから分かるとおり1986年の作品「ドラえもん のび太と鉄人兵団」の新しいスタッフ・キャストによるリメイク作品となっています。ロボットの造形はガンダムを思わせるようなものになり、色彩も鮮やかに、町並みも含め全面的に現代的な絵になっています。特に注目を引くのは一瞬ながら東京スカイツリーも完成した姿で描かれていることでしょうか。

新しいキャストにもすでに違和感がなくなってきたところですが、やはりドラえもんというのは変わらず国民的な作品で、確実に楽しませてくれます。特に映画版では壮大なスケールで冒険が繰り広げられ、感動的なフィナーレまで様々な趣向で飽きさせることがありません。あくまで子供向けの作品であるはずなのですが、私もまた不覚にも目頭が熱くなるのを感じてしまいました。どう考えても非現実的なのに、理屈ではない何かがあります。

去年ニュージーランドからホームステイに来たU君は日本滞在中に英語訳されたドラえもんの漫画本を何冊も買い込んでいき、今でもFacebookのプロフィールに「好きな本: ドラえもん」と書いているくらい気に入ったようですが、この面白さは日本人だけのものではないのですよね。私たちは子供の頃から見ているから面白いのかと思いきや、初めて見た外国の子でもハマってしまうわけですからすごい力です。もはや「国民的」という枠にはめている場合ではないかもしれません。ポケモンの映画は海外でもヒットしたようですから、ドラえもんの映画もかなり行けるのではないでしょうか。