Taylor Swiftまだまだ知らない世界がありました。

数ある音楽ジャンルの中でも日本人には馴染みがないものの一つに「カントリー・ミュージック」というものがあります。アメリカでは最も人気が高いものの一つながら他の国ではあまり聴かれていないという、ほぼアメリカ特有といっていいジャンルですが、アメリカでは日本人にとっての演歌以上に老若男女を問わない人気があるようです。これまでの私自身のカントリーのイメージも、口ひげを蓄えた金髪白人オヤジがギターを抱えて唸っている、というようなものだったので、どうして今だに根強い人気があるのかとちょっと不思議に思っていました。しかしそんなステレオタイプなイメージは誤ったものだったようです。

日本の演歌歌手でも若手で活躍している有名な人が何人かいますが、カントリーで言うとTaylor Swiftです。16歳でメジャーデビューを果たして最初のアルバムTaylor SwiftBillboardカントリー・アルバム部門で1位となり、2枚目のアルバムFearlessではBollboard 200で1位という快挙を成し遂げ、23歳の現在も乗りに乗っています。また、自分の交際相手や失恋を歌にすることでも知られています。私もこのようなことはだいたい知っていたのですが、実際にはあまり意識して歌を聴いたことがなく、ただ「カントリー」という先入観でなんとなく距離を置いていました。

しかし先日、昨年10月に発売されたアルバムRedの売れ行きも非常に好調で、Amazon.comでのセールのおかげもあってダウンロードランキングで1位になっていたので試しに聴いてみたところ思いの外良かったので、サクッとAmazon MP3で購入し、それ以来かなり頻繁に聴くようになりました。

Red
Red

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Taylor Swift
Big Machine Records (2012-10-22)
売り上げランキング: 593

実は実際に聴いてみると「これがカントリー?」と思ってしまうほど、曲調はかなりポップで、かつバラエティがあります。これは今回のアルバムでは何人かの共同制作者を迎えているおかげもあるかもしれません。また時折カントリー特有のコブシ回しのようなものが垣間見えることはありますが、Taylorの澄んだ歌声が美しく非常に聴きやすいのではないでしょうか。私はかなり魅入られてしまいました。

歌が好きになると歌っているTaylor自身も気になるものなので、色々調べてみました。180cmの長身でスラっとしていて、特に最近のPVで見ると濃い目のメイクのせいでキツく見えてしまいますが、それ以外の動画で見るとやはり若い女の子らしくキャピキャピした感じのようです。ウェブサイトのAboutでは

I’m easily excited, thrilled, scared, and shocked. I’m 23 now, but I never stopped jumping up and down when something wonderful happens.

と言っていますが、そういうところが男性にはキュートに見えるものです。しかし、10歳の頃から詩を書き始め、11歳でデモテープを制作、学校ではカントリーが好きということで笑われながらも頑張ってきた、という筋の通ったところから芯の強さがあるのは間違いないと言えるでしょう。まあそうでなければこんなトップアーティストになんてなれるわけもありませんね。

ということで、こうなるとぜひ生で聴いてみたくなるものですが、デトロイトにはこの5月に来るそうです。既にチケットはほとんど売れてしまっていますが、なかなか日本には来てくれそうにないので聴きに行っておきたいところです。問題は1人で夜のデトロイトに行くのがちょっと怖いこと…