タイの缶詰

タイ料理といえばインドのものとはまた違うタイカレーが最も有名なものでしょうが、他にもトムヤムクンパッタイなどもよく知られているものでしょうか。スパイスや香味野菜の効いた強く複雑な味と香りが特徴的で、私も大好きなものです。しかし、日本ではどこでも食べられるというものではなく、あえて「今日はタイ料理を食べよう」と専門店を目指していかなければ食べられるものではありません。

一方アメリカでは、と言えるほどアメリカは均質な国ではないので、「デトロイト近郊では」と言い直しますが、この辺りではなぜかタイ料理は非常に浸透していて、中華料理と同じ程度に一般的なものになっています。多くの街のダウンタウンには1軒以上のタイ料理店があり、「今日はタイにしようか」という感じで気軽に食べることができます。ただし、アメリカ人の口に合わせた味付けになっているので、日本で食べられるタイ料理とはかなり違うように思います。本場タイのものは食べたことがないのでわかりませんが、きっとどちらともまた違うのでしょうね。

ところで、日本では今年「いなばのタイカレー」が話題になっていたようです。ツナ缶の「ライトツナ」で知られるいなば食品の製品ですが、150円ほどの缶詰とは思えないほど本格的なタイカレーだということで人気となり、品薄と伝えられていました。そう聞くと私も是非試してみたいということで、妻の家族が来るときにお願いして買ってきてもらいました。

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私が最初に食べたのは「チキンとタイカレー(イエロー)」ですが、妻が食べた「ツナとタイカレー(レッド)」と比べるとイエローの方が辛さが強いようでした。また味付け自体もかなり違っていて、どちらもしっかり本格的なタイカレーの味で、とても缶詰を開けて温めただけとは思えません。分量は一膳のご飯にちょうどいいくらいではないでしょうか。

本格的なのはそれもそのはずで、もともとライトツナを生産する工場がタイにあって、何かタイ工場らしいものを作れないだろうかと生み出されたものがこのいなばのタイカレーで、本場タイで作られたものなのです。使われているスパイスも本物、レシピも本物ということでしょうか。日本の工場で作ろうとしたら、きっとこの値段ではできなかったでしょう。

今回はチキンとツナのレッド、イエロー、グリーンの各組み合わせで買ってきてもらったのですが、他にも「トムヤムチキン」や「とりそぼろとバジル」、「チキンとインドカレー」などもラインアップにあるようで、どれも魅力的です。これらは今度一時帰国した時に自分で探してみることにします。

なお、長男は昨日「チキンとタイカレー(レッド)」を食べたようですが、どうもこれが気に入って今日もタイカレーが食べたい、ということで今日の夕食は近所のタイ料理店で食べることになりました。