Goonこれはホッケー映画?

私の趣味は何なのかと聞かれると、PCに関しては既に趣味の対象というよりは手放せない道具のようになっていますので、今は映画鑑賞とホッケー観戦が主なところでしょうか。その2つが趣味となれば、ホッケーを題材にした映画というのも観たくなるものですが、だいぶ前に観た「スラップ・ショット」あたりがその有名どころとなるでしょう。先日、ちょっと暇だった時にまたAmazon Instant Videoをブラウズしていたのですが、そこで”Goon“という作品があることを見つけたので、早速観てみることにしました。

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バーの用心棒をしていた主人公が、好きなホッケーの試合を観に行った時に相手チームの選手を殴り倒したところを見た地元チームの監督に見初められ、スケートもろくにできないのにEnforcerとしてチームに招かれ、チームのためにという一心でチームメイトやファンの心をつかんでいく、というような話ですが、こう書いていても全く冗談としか思えないストーリーです。実際、ジャンルとしてはコメディなのでしょうが、面白おかしいというような話ではなく、クスリとした笑いあり、ちょっとした感動ありロマンスありの作品となっています。

ホッケーが題材ではあり、試合のシーンもあって主人公も試合に出てはいるのに、主人公はホッケーができない、というのもおかしな設定です。常識ではありえませんが、その技術の無さを用心棒の腕がカバーしている…にしてもひどい話です。しかし実はホッケーの世界ではEnforcerというのが非公式ながら実際に存在し、ここまであからさまに相手を潰しにはいかないものの、フィジカル対応を主な役割として期待されている選手が中にはいるようです。私も初めて観に行ったRed Wingsの試合で、試合開始の数秒後に殴り合いが始まった時には何が起こったのかさっぱりわかりませんでしたが、同じ試合で2回殴りに行っていましたから、その時の選手がまさにEnforcerだったということなのでしょう。

氷上の格闘技とも言われるアイスホッケーですが、私はこの殴り合いが好きではありません。しかしながら、何故か観客席はこの時が一番…とは言わないまでも得点した時の次くらいに盛り上がります。小さな子供たちまで”Fight! Fight!”という掛け声で囃し立てるのですが、どうしてなのでしょう。私は純粋にホッケーの技術で競うところを見たいのですが、そもそも”Fighting“という反則がある時点でそれがあることを前提にしていますよね…

それはともかく、ちょっと変わった映画でホッケー好き以外には楽しめるかどうかわかりませんが、Alison Pillが演じるヒロインのEvaも可愛らしくて思った以上には面白かったです。しかし続編も出るというのは驚きですが。