MINI好みは分かれるようですが。

都会に住んでいる人は最近車を持たなくなってきているということですが、私が住んでいるような地方都市では生活の足として車がないと少々不便です。私の自宅はすぐそばに駅までのバスが停まりますし、歩いてすぐのところにスーパーマーケットなどもありますので生活できないというほどではないのですが、東京や大阪のように縦横無尽に公共交通機関が張り巡らされているわけではないのでちょっと出かけようと思った時にはやはり自家用車が必要です。

今回アメリカから帰国してできるだけすぐに乗ることができるよう、7月に一時帰国していた時にいくつかディーラーを巡っていたのですが、その時点での本命はVolkswagen Polo GTI、次点はBMW 118i、3番手にRenault Lutecia (Clio)という順でした。しかし、最初にVolkswagenのディーラーに行って話をしてみるとどうも営業マンが若い人で、経験があまりないのか頼りなく、受け身で全く押しのない人でした。

その次に行ってみたのはBMWに向かう前に思いつきで立ち寄ってみたMINIです。私は数年前から帰国後の車を考えていて、もともと「次に買うならMINIかなあ」と思っていて、昨年5ドアが発売された時に「これだ!」という感じだったのですが、妻は「家族4人で乗るには狭い」とけんもほろろでした。しかし、オートショーで実際に後部座席に座ってみると案外余裕があったので、実際に見せたら考えも変わるかもしれないということで立ち寄ったのでした。そこで対応してくれた営業マンはVolkswagenとは正反対のベテランで、非常にその気にさせてくれる方でした。結局そこで色々話をして時間を使ってしまい、BMWには立ち寄れずにその日は時間切れとなってしまったのでした。

しかしその夜、たまたま滞在先でカタログ請求時の送り先にしていた妻の実家に、私のいない間にBMWの担当営業マンが立ち寄られて、妻が状況を話すとぜひ来てくださいとのこと。この人は若いながらも熱意が感じられたということなので翌日BMWに行ってみたのですが、なんと残念ながらその担当者は休暇で不在だったため、上司の方と話をしたのですがやはり今ひとつでした。そしてその後、時間がなくて前日に試乗していなかったので乗せてもらおうとMINIに行ったのですが、うまく丸め込まれ…たわけではなく、トントン拍子に話が進んでそのまま注文書にサインしてしまったのでした。結局、BMWの人はタイミングが残念でしたが、営業マンって大事だなあ、という話です。

私が購入することにしたのはMINI 5ドア、グレードは悩んだ挙句装備が充実していて割安に見えたCooper Sです。しかし、先日発表された2015年モデルではなく、その前の2014年モデルです。これは、ちょうどモデルイヤーの切り替え直前で、現行型で良ければということで大幅に値引きをしてもらえたためです。燃費が向上するというのは聞いておらずやや誤算でしたが、それ以外の装備については実質的な値上げ、あるいは円安分の補正と思えたので現行型で良しとしました。

私がこだわったのはホイールを黒いものにするということで、ボディーカラーはそれを前提に妻に任せることにしました。シミュレーション画像を見ながらああでもないこうでもないと考えた結果、ペッパーホワイトのボディにルーフとドアミラーは黒ということで落ち着きました。私にはどの色もそれなりに良いように見えたのでどれでも良かったのですが、黒いホイールのせいでちょっと悪っぽく見えてしまう組み合わせもあるので、無難な白ということになったようです。

このMINIに乗るのがもっぱら帰国後の楽しみになり、これを励みにしてきたのでした。実は、大きな車の多いアメリカでもMINIは結構走っていて、見かけるたびに思い出したりもしていました。ただ、アメリカでMINIに乗るのは1人での移動用というのがほとんどで、家族で乗るための車は他にあるのが通常でしょうから、5ドアも売っているはずですが走っているのを見ることはありませんでした。

ということでいよいよ明日、納車です。