セーラー服と機関銃これがヒットしたとは…

今、「セーラー服と機関銃」といえば「奇跡の一枚」で一躍トップアイドルの仲間入りを果たした橋本環奈主演の「セーラー服と機関銃 -卒業-」なのでしょうが、この作品は1980年に公開された薬師丸ひろ子主演の「セーラー服と機関銃」の原作の続編「卒業-セーラー服と機関銃・その後」を映画化したものとのことです。私はてっきりリメイクなのかと思っていましたが、それなら続編を見る前に初編を観ておかなければならないでしょう。いえ、私は観るつもりはさらさら無いのですが、Amazonプライムビデオで観られるようになっていたので、どんな映画だったのかと観てみることにしました。

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薬師丸ひろ子が扮する女子高生、星泉は男手一つで育ててくれた父親を不慮の事故で亡くしましたが、それと同じ頃に暴力団目高組の組長であった父親のおじが病死します。その組長の遺言でただ一人の親族である父親かその子供が組を継ぐことになり、泉が組長になるというところが物語の始まりで、泉は目高組とともに抗争に巻き込まれていくことになります。

クライマックスに例の「カ・イ・カ・ン」のセリフが来るのだろうと思いながら、それ以外の知識は持たずに観ていましたが、普通のアイドル映画だろうと思って軽い気持ちでいたら、顔もわからないようなロングショット魚眼レンズ長回しなど実験的とも言える撮影技術も多々使われていて、ちょっと変わった映画でした。

薬師丸のセリフは古臭いのか下手なのかよくわからない空々しい感じのものでしたが、周りを渡瀬恒彦柄本明三國連太郎といった面々に固められているおかげで、それなりの形になっているように見えました。薬師丸自身もアイドルが漫然と演じているような感じは全く無く、またばっさりショートカットにした髪型も可愛らしく個性的な印象です。

ちなみに1981年といえば私がまだ10歳の小学生の頃ですが、当時の東京ってこんなだったのかなあなどと思いながら観ていました。いつの間にかもう35年も前のことですからね…薬師丸ひろ子だってもう50歳を過ぎているわけで、古く見えてしまうのは仕方のないことですね。