長いお付き合いでした。
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もう今や知る人ぞ知る、というかよく知っているのはインターネット老人会の人々だけではないかと思いますが、2000年代中頃に一斉を風靡して、一応今も続いているFlickrという写真共有サービスがあります。ちょうど空前のブログブームだった頃に登場して、ブロガーの間で話題となり広まったサービスですが、当時流行った”e”抜きサービス名の先駆けでもあるかと思います。livedoor PICSが丸パクリしたほどのものでもあります。

しかし、あちこちに売られて迷走してしまっているのか、一向に進化しないユーザー体験でどんどん陳腐化しているように感じます。有償のProアカウントでは当初から容量無制限でしたが、Proユーザーの数は減少の一途だったのではないでしょうか。そのProアカウントも徐々に値上げされてきて、気づけば年間プランでも毎月6ドルということで、私もふとこれだけの価値があるだろうかと考えて、解約に踏み切ることにしました。もういつから契約していたのかわかりませんが、10年以上になるのは間違いありません。

Flickrが良かったのは今としては写真に特化しているのでEXIF情報を抽出してくれるということと、ライセンスを選択して明記できることくらいでしょうか。登場した当時は写真を共有するサービスがほかにあまりなく画期的でもあり、写真を撮る人どうしのSNSとしても機能していました。しかし、他社からも類似のサービスが続々提供されるようになり、スマートフォンの普及でさらにカジュアルに写真を撮るようになった現在では写真の共有といえばInstagramには敵わないでしょう。

いつからか日本語には対応しない状態になっていて、日本でのiOSアプリの提供もなしということで、日本でまともに商売する気はないようでしたし、実際私自身も単なるバックアップ先の一つとして使っているだけで、自分でFlickrのウェブサイトを見ることも本当にたまにしかありませんでした。解約したことで気になるのはこのブログでも写真置き場として使っていたのでリンク切れになってしまう記事が少なからずあることですが、それに縛られるのも馬鹿らしいので追々なんとかすることにします。

結局なんだかんだでサブスクリプションサービスはほかにもたくさんあって、Twitterクライアントとして愛用しているTweetbotもつい先日公開されたTweetbot 6からサブスクリプションに移行してしまったところです。一つ一つは大きな金額ではないのですが、積もり積もると馬鹿にならない金額になってしまうので、冷静な判断で切っていかないといけませんね。私は今のところ音楽や動画のサブスクリプションは利用していないのでまだたかが知れているかと思いますが。