昨日の記事でも書いたとおり、現地時間の昨夜、日本時間では今朝10時から、ハリウッドのDolby Theaterでアメリカ映画界最大の祭典であるアカデミー賞の授賞式が開催されました。これは日本の各メディアでも大きく取り上げられていましたが、それは日本の2作品が受賞したということも大きいでしょう。しかし全体的には「オッペンハイマー」と「哀れなるものたち」の2作品が中心の授賞式になったのではないかと思います。

「オッペンハイマー」は主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、監督賞、編集賞、音楽賞、作品賞の7部門での受賞となり、主要な賞を独占したような形になりました。これだけの作品がまだ日本では公開されていないというのも問題があると思いますが、逆にアカデミー賞受賞作というのを看板に掲げられるというのは興行にポジティブに作用するかもしれません。

「哀れなるものたち」のほうは主演女優賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の4部門での受賞ということで、Emma Stoneの2度目の受賞のほか、美術面に偏ったものとなりました。実際この映画はEmmaの存在感がかなり大きな作品でしたし、また衣装や美術も個性的で美しいものだったので、私もかなり納得できるものです。

日本作品で受賞したのは視覚効果賞の「ゴジラ-1.0」と長編アニメーション賞の「君たちはどう生きるか」ですが、これらのどちらも私は観ていません。アニメーションの方は日本のお家芸的なところがあるので驚きは大きなものではありませんが、視覚効果賞の受賞はなかなか凄いのではないでしょうか。そう聞くと私も俄然興味が出てきてしまい、最寄りのシネコンでもまだやっているようなので観に行くか、という気になってきます。ただ、「デューン 砂の惑星 Part 2」も始まるのでそちらが先ですかね。いずれにせよ、最近ちょっと遠ざかっていた映画館にまた通ってみる気になってきました。