日本人なら誰でも知っている国民的アニメ「ドラえもん」で、主人公のドラえもんの声を演じていたことで著名な声優、大山のぶ代さんが91歳の誕生日を目前に控えた先月末、老衰で亡くなっていたとのことです。

2005年に水田わさびさんに交代してからもうすぐ20年にもなるということに驚きを禁じえませんが、私と近い年代の方々にとってはドラえもんといえば大山のぶ代、大山のぶ代といえばドラえもんという、切っても切れない結びつきになっているのではないでしょうか。大山さんにとってはそれ自体に悩むこともあったのではないかと思いますが、あの独特の声と喋りが忘れられないという人も多いことでしょう。

「ドラえもん」といえば相方ののび太役の声を演じていた小原乃梨子さんも今年7月に亡くなったばかりです。後を追うかのように相次いで亡くなってしまったというのは残念なことで、もちろんもう何歳だから亡くなってもいいなどと言うつもりはまったくありませんが、ご年齢を考えると仕方のないことなのかもしれません。私が物心ついた頃から演じられてきた方々なのですから、もうそういうお歳であっても不思議ではないということでしょうか。

皆それぞれ自分の子供時代に好きだったアニメというのがあると思いますが、私にとってはまずドラえもんでした。コロコロコミックに連載されていたマンガも読んでいましたが、当初の毎日10分の放送はほぼ欠かさず見ていたように思います。そこで慣れ親しんだ大山さんの特徴的な声はやはり今でも耳に残っています。これからも私の記憶といっしょに生き続けることは間違いありませんが、大山さんの御冥福をお祈りしたいと思います。