横浜を拠点とする家電量販チェーンのノジマが、VAIOの株式の93%を取得して子会社化する(PDF)と発表されました。
VAIOといえばもともとソニーのPCブランドですが、かつては505やC1などで一世を風靡した、藤色の筐体色とスタイリッシュかつ個性的なデザインが特徴的でした。私自身ではVAIOブランドのPCを購入したことがないのですが、妻の親友に相談されてZ505を薦めて気にってもらったり、妻の実家にミニタワーPCを薦めたり、職場で出張用ノートPCとして好き勝手にカスタマイズしたZを買ってもらったものの海外赴任が決まって1年足らずで手放すことになったり、というような思い出があります。
最近はPCの製造というのが日本企業が儲けられるような産業ではなくなってしまったということで2014年にソニーから切り離されていたのですが、ここへ来てノジマが買収し、PC事業を成長させていこうとしているということです。これはなかなか厳しい前途なのではないかと思いますが、はたしてどうなることでしょう。
可能性のある未来の一つはノジマが販売するプライベートブランドとなってしまうことですが、せっかくVAIOという会社を購入してそれだけではかなりもったいないことになります。当然他の家電量販店などでも売っていきたいところではないかと思いますが、競合する他の量販店はどう扱うでしょうか。
スマートフォンの普及によって、そもそもPCの需要自体が特に家庭向けでは減っているのではないかと思われますが、VAIOに明るい未来は待っているのでしょうか。かの505を超えるような魅力ある製品が開発されればもしかすると…というところに淡い期待を持っておきたいところです。