VAIO何かが足りない気がする

近年は少々マシになったのかもしれませんし、震災の復旧のため今年度はそれどころではないとは思いますが、年度末が近づくと道路工事が急増し、東京では夜中に大渋滞が発生するというのも風物詩のようなものでしょうか。しかし、年度末に駆け込みで予算を使い切ろうとするのはお役所ばかりではなく、恥ずかしながら私の勤務先でも似たようなものがあったりします。予算が年度ごとに決められていると、途中でなくなってしまわないように温存してしまうものなので仕方がないことなのだとは思いますが、何とかならないものなのでしょうか。

昨年度末はPC購入の予算が余ったということで、私のチームでは2台のノートPCを購入して良いということになりました。そこで、今年初めの出張から帰ったときに「無線LANが使えるPCがほしい」と言っていたのを購入を任されたE君が覚えてくれていて、主に私が使用することになりそうな海外出張用のPCを購入しようということになり、私がその選択をすることになりました。

最初は個人的な趣味でLenovoThinkPad Xシリーズにしようと思ったのですが、直販サイトではだいぶ安く買えるのに担当部門を通して見積もりを取ると大幅に予算オーバーとなってしまいました。どうもくだらないところで余計なコストがかかっているようで困ります。

仕方ないので他に何が良いかと探してみるものの、今ひとつしっくり来るものがなく困っていたのですが、案外VAIOも安いものがあるらしい、ということで調べてみて、結局SONYVAIO Z(VPCZ14AGJ)という機種をカスタマイズして購入することにしました。カスタマイズの内容はカラーをブラックにして、Lバッテリー、英字バックライトキーボード、FullHD液晶というもので、それぞれの価格アップは微々たるものですが、英字キーボードは完全な趣味なので突き返されるかとビクビクしながら申請しました。

結局、英字キーボード自体は特に咎められることもなくすんなり通ったのですが、直販サイトでの納期は10日だったのに、またもや「カスタマイズのせいで時間がかかる」などと言われて1月近く待っている間に東北地方太平洋沖地震が発生し、どうなることかと思っていたらその影響は大したこともなく、最終的には5週間くらいで到着したでしょうか。年度末の締切りにはなんとか間に合ったものの、その後も社内のシステム部門などでの設定になんだかんだと時間がかかり、私が自由に使えるようになったのは発注から2ヵ月後、先週の出張にも間に合わないのではないかというくらいでした。

ということで出張先にも持って行って使ってみたのですが、さすがにカスタマイズした部分は満足です。英字キーボードのバッククオートなどの位置がHHKともMacBook Proとも違ったりはしますが、それは仕方ありません。FullHD液晶も13インチでこの解像度はかなり細かく、デスクトップ機と同じようなフォントサイズでは相当小さな字になってしまいます。しかし、フォントは大きくすればかなりくっきり見やすくなりますし、ウィンドウ枠などUIのパーツが画面に占める割合が小さくなるのは良いものです。

ただ、使ったいてもちっとも楽しくないのですよね。自宅で使っているWindows 7とほとんど変わらないのですから、全く面白みがありません。もちろん性能は申し分ありませんし、質感もかなり高く良く出来てはいるのに、どうも満足感がないのです。その点Macは実に上手で、使っていて気持ちよく本当に楽しいです。まあ仕事に使うのと趣味に使うのとでは違うのかとも思いますが、私の勤務先ではMacなんて使わせてもらえるとは思えないので仕方ありません。ひょっとしたら、単に自分自身の持ち物ではないからかもしれませんけどね。