予想以上に使えそう。
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この4月は我が家の次男も無事に大学に進学することができたのですが、コロナ禍2年目の今年は入学式に家族が参列できなかったり、一週間だけ対面授業が行われたと思ったらまた緊急事態宣言が発出されてほとんどオンライン授業になってしまったりで、せっかくの新生活も満喫とは行かないようです。そんな次男への入学祝いには圧倒的なコストパフォーマンスで話題となった、いわゆるM1 MacBook Airを贈ったのですが、これが評判通り素晴らしいマシンでした。

もちろんそのCPU性能の高さは間違いないものだったのですが、私が驚いたのはスピーカーの音質の高さです。もちろん専用オーディオとは比較にならないでしょうが、単なるBGMとして聴いたり、動画を見るのに不満を感じることはおそらくなく、別途Bluetoothスピーカーが欲しいと思うようなこともないでしょう。もちろんこれはM1とは全く関係のないことで、それ以前のIntel CPUのMacBook Airでも同等だったのでしょうが、私が知っているMacBookはもっとずっと前のものだったので、その進化について行けていなかったというだけのことです。

ちなみに、大学からはIntel CPUのWindowsかMacが推奨されていたのですが、単にサポートできないだけだろうということと、ARM版Windowsを避けたかったからだろうと勝手に解釈し、しかもあくまで推奨だからということでM1 Macで押し切りました。今のところそれで困っていることはないようですし、文字通り解釈したらAMD CPUもダメだということになってしまいますが、さすがにそれはないでしょう。

ところで、そんな次男の新しいMacを購入した際にAppleの新学年キャンペーンで18000円分のクーポンを入手したのですが、それを使って私も新しいMacBookを買ってしまいたくなったのですが、その前にふと思いついて10年以上前に購入してSSDに換装済みMacBook Pro 13″ 2010をなんとか使えないだろうかと引っ張り出してみました。さすがにmacOSはHigh Sierraまでのサポートとなっていて、しかもかなり遅くてほとんど使い物にならないのですが、これにLinuxを入れてみたらどうなるだろうか、と思ってみたわけです。

私は2005年頃にはFreeBSDを自分のメインPCに使用していたこともあり、Unix系OSにはある程度慣れているはずなのですが、10年以上前からその知識も止まってしまっており、特にLinuxについてはほとんど触ったことがなく右も左もわかりません。そんな状況なのでディストリビューションはあえて最初から冒険はせず、まずは現在最も一般的と思われるUbuntuを使ってみることにしました。

技術的な内容は別の記事に詳しく書こうと思いますが、ダウンロードしたインストーラーをUSBドライブに書き込んでMacを起動し、GUIのインストーラーでインストール先ドライブなどを選択するだけで非常に簡単にインストール作業は終わってしまいます。ただ、やはり多少の問題はあって、そのまま誰でも使えるようになるというものではありませんでした。そういったトラブル処理を楽しむことができるような人でないと苦痛でしかないと思いますが、私自身は調べながら解決していくのが楽しく、むしろ予想したより問題が少なくて随分進歩したものだと思ったほどです。そして期待した動作の軽さについては、Chromeも非常にサクサク動作して、macOSで使っていたときとは大違いで感動的でした。

と、ここまでは私が持っていたMacBook Proの話なのですが、かなり実用的なスピードで動作するようなので持ち歩いて使おうかと思ったものの、この性能で2kg以上の重量があるというのは今ひとつです。また致命的なのが画面を閉じてスリープすると、また開いた後に復帰できないということで、解決策はまだ見つかっていません。そこで、一年ほど前まで長男が使っていたMacBook Air 11″ Mid 2011というのがあることを思い出し、それを引き取って使えばいいのではないか、スリープも問題ないかもしれないと思い至りました。

Ubuntuのインストール手順とトラブル対策はしっかりメモしておいたので、そのとおりにすんなり設定して使ってみたところ、MacBook Proより性能的には劣るものの日常的な仕様には支障なさそうですし、1kg少々という軽さは圧倒的に有利なので、こちらを使ってみようかと思います。なお、発売が1年遅いためかMacBook Airのほうが初期のトラブルが少なく、Wi-Fiやスリープなども最初から問題なく使えました。

ということで、この記事も半分ほどはUbuntuをインストールしたMacBook Airを喫茶店に持ち出して書いてみたものです。今のところ気になるのはさすがに10年も経っているのでバッテリーがかなりへたっていて、70%ほどまでしか充電できず2時間は持たないように見えることですが、バッテリーの交換は素人でも10分もあればできるようです。さっそくAmazonで互換バッテリーを購入したので、この連休中に交換して、それもまた別の記事にしたいと思います。