スイス・アーミー・ナイフといえば十徳ナイフの代名詞でスイス土産の定番ですが、スイス陸軍が制式採用しているということからアーミー・ナイフというようです。土産用のものはナイフを中心に使うのかどうかも微妙な様々なアイテムが内蔵されたもので、多いものでは50種類以上もの機能があって持っているということ自体で満足してしまったりします。VictorinoxWengerという2大ブランドがあって、似たようなアーミー・ナイフを作るライバル同士として切磋琢磨してきていたのではないかと思いますが、驚いたことにこの2社が合併するということになったそうです(秋沙のココログ既知ログ経由)。

確かに911のテロ以来、航空機搭乗の際のチェックは非常に厳しくなり、ついうっかりであっても機内にアーミー・ナイフなど持ち込もうとでもしようものならそのまま逮捕されてしまいそうな情勢ですから、この業界には非常に強烈な逆風が吹いていることでしょう。両社ともアーミー・ナイフ以外にも様々なアイテムにブランド展開しているようで、特にWengerの方は時計をメインに据えているようですね。

私はこういういい意味での「ガラクタ」に非常に弱い質ですが、小学生の頃に読んだ雑誌かなにかの影響でアーミー・ナイフにも少なからぬ興味がありました。スイスに行った時には迷わず買ってもらいましたが、現地ではちょっと待っている間にネームを入れてくれるサービスがあったりもしました。その時のナイフと全く同じものは現在取り扱われていないようですが、今でも大事に、でもすぐに出せる場所にしまってあります。この他に私が好きなのは一番小さい6cmくらいのClassicで、キーホルダー代わりにかれこれ20年近く愛用していて、今のものは3代目です。このタイプはカラーが色々選べるのが楽しいのですが、小さいながらもハサミが結構あると便利なので、どうにも手放せなくなっています。これまで2度ともハサミのバネが折れてしまって買い換えているのですが、2000円もしないものですし、構造上仕方のないことだと諦めています。

ちなみに私はVictorinox派で、今までに購入した何本かのアーミー・ナイフは全てVictorinoxのものです。というのは、単にVictorinoxの盾型のマークの方がWengerの丸四角のマークよりもカッコいい、というただそれだけの理由なのですが…でもマークもデザインのうちなので、重要ですよね。

この記事を書くためにVictorinoxのサイトを眺めていると、またSoldier CV ALなんていうのが魅力的に見えてきてしまったりするのが困ったものです。本当は刃物が苦手で、こんな刃渡りのあるナイフなんて絶対使えないんですけど…Classicにしても、ハサミ『だけ』のモデルなんていうのがあると非常に嬉しいんですが…

とにかく、アーミー・ナイフ自体はそれぞれのブランドで続けていくということなのでひと安心ですが、テロの影響は本当に色んな思わぬところにも暗い影を落しているものです。

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