Brandnew J東京のFMラジオ局J-Waveがストリーミングラジオ局Brandnew Jの実験放送を昨日から開始するというので、それを楽しみに会社から帰宅したのですが…残念ながらアクセス方で接続することができませんでした。サイトに全くアクセスできなくなってしまうのもどうかと思いつつも、それを含めての実験なのだろうから仕方ない、と諦めて今朝5時過ぎに改めて試してみると、さすがに問題なく接続することができました。

ネット配信は放送ではなく通信の扱いになってしまうために権利関係の問題をクリアすることが一番の課題であったということですが、何とか実験放送にこぎ着けたのは大きな前進ではないでしょうか。実体はラジオ放送と何ら変わりがないのに、物理的形態が違うというだけで新たな権利を主張する某JASRACというのは全く公益性を無視した団体のように感じてしまいます。

それはともかく、番組を聴くためにはWindows Media Playerのバージョン9以上が必要です。帯域は64kbpsなので数字だけを見ると物足りない感じがしてしまいますが、実際に聴いてみるとFM放送と同等以上の音質は確保できていると思われるので全く問題ないのではないでしょうか。最初に聴くときには「属性の登録」とやらが必要になりますが、さすがにこのご時世なので個人を特定できるような情報は全く必要ありません。

番組は10:00から22:00までが生放送、22:00から翌10:00まではそのリピート放送になるということですが、音楽専門放送なので特に生放送にこだわる必要はなさそうです。24時間いつでも聴くことが出来るということの方がありがたいのではないでしょうか。契約に応じてくれたレコード会社数社の曲の中からプレイしていくことになるそうですが、この実験の成果次第で契約に応じる会社も次々と増えてくるのではないかと思われます。

ネット放送ならではということでは、現在プレイ中の曲名が常に表示されていて、そこからレコード会社のページへアクセスすることができるようになっています。また、プレイヤー画面に”I like it!”というボタンがあり、これによりリアルタイムな人気投票が行われるようになっています。今はランキング表示ができるだけのようですが、今後はこういったコンテンツの充実も期待できるのではないでしょうか。

現段階ではサーバの能力や番組編成、放送される楽曲のバリエーションなど様々な問題があるかもしれませんが、ともかく日本のラジオ局によるネット放送が開始されたということ自体が大きなブレイクスルーなのではないかと思います。聴取のためにPCとネットワーク環境が必要になるという点ではどこでも聴けるラジオとは全く勝負になるものではありませんが、電波の届かない世界中のどこでもインターネットに接続することさえできれば聴けるというのは大きなメリットです。それが逆に権利関係では障害になっているのかもしれませんが、なんとか上手く解決して本放送にこぎ着けて成功し、他局もどんどん進出してもらいたいと思います。私はInterFMさえ聴ければそれでいいのですが…

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