Avengers: Infinity Warそういう神がいても悪くないのかなとも思ってしまいましたが。

Marvel Comicsのスーパーヒーローが集結して巨大な敵と戦うAvengersの映画作品もすっかり日本でもおなじみのシリーズとなりましたが、その最新作である「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」が今週末公開され、前評判から非常に高いようなので私もGWに入ってすぐ、さっそく観に行ってきました。

この作品のストーリーは昨年公開された「マイティ・ソー バトルロイヤル」から連続したものとなっているのですが、私はこの作品は見逃してしまっていたので状況を飲み込むのに少々時間がかかってしまいました。しかし、観ていなかったとしてもそれほど複雑な状況ではないのでまったくわけがわからないというようなことにはならないだろうと思います。実は本作を観た翌日の今日になってからAmazonでレンタルして観て、さらに良くわかったという感じなので、もしも可能であれば先に観ておくべきとは言えます。

それはさておき、今回の敵となるのは「宇宙誕生以前に存在した6つの特異点が、大爆発によって宇宙が生まれた時に残骸となり、6つのエネルギーの結晶へと姿を変えたもの」であるインフィニティ・ストーンをすべて集めて圧倒的な力を手に入れようとするサノスです。インフィニティ・ストーンを集めるにごとにその力はさらに強大になっていき、それに立ち向かうアベンジャーズはさらに苦しくなっていきます。

しかしそのサノスにも彼なりの信念があり、ある面から見れば狂ったものではあるかもしれませんが、また違う面から見ればどうなのかな、なんていうことを考えながら観てしまいました。多様性を重視するアメリカの文化であっても、時として一方的な正義の押しつけになってしまう場合もあり、それはアメリカという国の中東戦略を見ても明らかかもしれませんが、それがこうして娯楽にも表れ、子供達がなんの疑問も持たずに取り込んでいってしまうとしたら残念なことです。

まあそれはともかく、本作ではアベンジャーの数多くのスーパーヒーローたちが登場し、Gardians of the Galaxyの面々も合流します。前作では可愛らしかったGrootもだいぶ成長して思春期の少年らしくなって憎たらしくも微笑ましい様子を見せてくれますが、作品ごとに様々なカラーを持つMarvelの各ヒーローも一つの作品になんとなくまとめられてしまうというのもなかなか凄いことのように思えます。まあ場面によってシリアスだったりコミカルだったり、統一された雰囲気というものはないのですが。