Nike Free 5.0「お洒落は足元から」などといって靴だけでもいいものを履いておけなどと言われますが、人を見た時に視線が最後に止まるのが足元であり、視線を落として地面を見て歩いている時には足が目に入りますので、これはなかなか理に適ったことです。だからといういわけではないのですが、最近服装には全く無頓着な私も靴だけは何足も持っているのに次々と買ってしまい、下駄箱に入らないからやめろと妻に言われ続けています。

つい先日もNike Waffle Racer IIを購入したばかりだったわけですが、その後アウトレットモールへ行った際に気になる靴を見付けてしまいました。その時は買ったばかりだからと我慢していたのですが、日が経つにつれ「今買っておかなければ後悔しそうだ…」というような気になって諦めきれなくなり、結局翌週末にまた同じアウトレットモールへ行って買ってきてしまいました。

その靴がこのNike Free 5.0です。今年の前半に話題になっていたトレーニングシューズなのですが、何といっても特徴的なのはソールの構造です。このソールの下側には縦横に深い溝が入っていて、足の動きに合わせてグニャグニャと曲がるようになっているのです。これによって裸足で歩いたり走ったりしたときと同じような負担が足に掛かり、トレーニング効果が得られるというのが売りになっています。

製品には4.5と5.0と書かれた2種類のインソールが付属しています。5.0の方が厚みがあって裏には衝撃吸収パッドのようなものが付いているので、足にはきっとこちらの方が優しいのではないかと思われるのですが、甲高な私はこちらでは少々キツいので4.5の方を使用することにしました。こちらならピッタリとフィットして、シューレースを締めなくても簡単には脱げないような感じです。一般に日本人は甲高だと言われるので、4.5の方がちょうどいいという人が多いのではないでしょうか。

このシューズは基本的に素足で履くようにできていて、普通の人はこの季節に外で履いたりはしないものだと思うのですが、私は早く試してみたくて12月だというのに今日の通勤はこの靴を履いてきてしまいました。しかし、蒸れないように甲や踵の部分は通気性のいい作りになっているのですが、足に力が入って動いているせいか特に足が冷たくて辛いというようなことはありませんでした。

履いた感覚は足の前半分はソールが薄くまさに裸足のようなのですが、踵部分には十分な厚みがあって着地の衝撃を和らげてくれるので、さすがに裸足で歩くよりはかなり楽です。しかし、足の指で地面を掴むような力が自然と入るので、足指の筋肉を使っているのがはっきりと実感できます。とりあえず30分で2.5kmほどの距離を歩きましたが、普段の靴で何気なく歩く時とは違って鍛えられているような感覚がありました。

靴箱の中にはトレーニングマニュアルも入っているなど普通の靴とはひとあじ違うこの靴、コンセプトやマーケティングだけではないしっかりとした個性を持っていてとても面白いと思います。本気でトレーニングしているような人だけではなく、健康のためにウォーキングをやっているというような人にもいいのではないでしょうか。ただ素足で履かなければならないというとことが普及の障害にはなりそうですが…

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