Dreamgirls昨日は会社を休んで運転免許の更新手続きに出掛けていたわけですが、日曜日でもできるのになぜわざわざ休暇を取ってまで平日にしたのかといえば、もちろん空いているからというのはありますがそれだけではなく、昨日が3月1日の映画の日だったからでもあるのです。無理に昼間に行かなくても夜9時頃からでも観ることはできるのですが、それだと普通の日のレイトショー割引と200円しか違わないので有り難みがないのです。まあ、映画の日に行くというのは単にきっかけでしかないのですが、どうせならお得な気分を味わった方がいいでしょう。

というわけで今回はJennifer Hudsonアカデミー賞の助演女優賞を獲得したことでも話題となった作品、「ドリームガールズ」を観てきました。1960年代を中心に一世を風靡したSupremesと、リードシンガーであったDiana Rossの話を元にして大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカル「Dreamgirls」を映画化した作品です。ミュージカルの映画化ということで、この映画も全編にわたってふんだんにBlues、Soul、R&Bといった黒人系の音楽が使われていて、台詞部分も歌で表現されるなど音楽好き・ミュージカル好きな人はかなり楽しめるのではないかと思います。

SupremesはThe Dreams、Diana RossはDeena Jonesという名前になっていますが、このDeenaを演じているのは現代の「歌姫」Beyoncé Knowlesということでも話題になりました。しかしこの映画で圧倒的な存在感を示していたのはやはりこの作品でアカデミー女優となったJennifer Hudson演じるEffie Whiteで、完全に主役を食ってしまっていました。もともとこの映画の主役というのが誰なのかはあまりはっきりしないのですが、DeenaでなければJamie Foxx演じるCurtis Taylor, Jr.あたりでしょうか。この作品では80年代スターのカムバックということでも話題になりましたが、ちょっと懐かしい人に仲間入りしてしまっていたEddie MurphyがJames “Thunder” Earlyとして持ち前のコミカルなスター性と歌唱力を発揮しています。

私もこの作品はかなり面白かったと思うのですが、ありがちなアメリカン・ドリーム体現者のサクセスストーリーに終わってしまっていないところが安っぽい二流作品とは違うところですね。Diana Rossの実話を元にしているということはDianaもこういった波乱にもてあそばれ、順風満帆というわけではなかったということになりますが、やはり大スターの現実もそう単純なものではないということでしょうか。

さすがに音楽中心の映画だったので終わった後も劇中で歌われていた曲がしばらく耳に残っていて、普段この手のジャンルの曲はあまり聴かない私もまた聴いてみたいと思い、帰りにTower Recordsに寄ってサントラを手にしてしまいました。その場は結局買わずに帰ってきてしまいましたが、Beyoncéも歌っているということもあるのでしょうが同店の洋楽アルバムチャートの3位にランクインしていたため、輸入盤は1700円台とだいぶ安くなっていたので買ってしまった方が良かったかもしれません。すぐに飽きてしまうかな、と思ってやめたのですが、少なくとも映画を観ている間はいいなあ、上手いなあと思いながら聴いていたので、やっぱりそのうち買ってしまうかもしれません…優柔不断な私。

Dreamgirls [Music from the Motion Picture]
Harvey Jr. Mason James Johnson Nathan East Daniel Smith Jennifer Kuhn Larry Corbett Rudolph Stein Stephen Erdody Suzie Katayama Vanessa Freebairn-Smith
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