ライブに行って清々しさを覚えるとは思いもよりませんでしたが。
昨年私が聴いた中で最も良かったと思うアルバムというのはMêléeのDevils & Angelsだったのですが、このMêléeがライブのために来日するという情報を秋頃に掴みました。ぜひ行きたいと思ったものの何しろライブのチケットを自分で取るということはここ15年以上なかったので、どうしたらよいのかもわからなかったのですが、今はインターネットでプレリザーブというサービスを利用すれば発売日当日に電話と格闘する必要もなく楽に取れるということがわかり、また一つ賢くなってしまいました。
ということで無事にチケットを獲得し、今週月曜日に休暇を取ってライブに行ってきました。一緒に行った後輩Mは定時まで仕事をしてから若干遅れながらも駆けつけたので、休暇は取らずにフレックスでちょっと早く退社するだけでも十分ではあったのですが、せっかく大阪まで行くのだから、と昼間から一人でウロウロしていたのでした。
ライブの会場は心斎橋のBIG STEPというビルにあるBIGCATというライブハウスです。このビルは壁が1面無いコの字型になっていて、ビル全体に寒風が吹き通るという全く冬には適していない構造なのですが、このビルの階段で会場に入るまで並ばされるのが非常に辛かったです。オールスタンディングということでチケットの整理番号順に入場できるのですが、プレリザーブだと整理番号が後ろの方になってしまうのが痛いところだったので、次からはぜひともウドー音楽事務所から直接購入したいと思います。
それはさておきまずは前座、オープニングアクトとしてMatt Whiteという人が一人で登場しました。実は結構この人が素晴らしくて、ギター1本、ピアノ1台だけであれだけ聴かせてくれるというのはなかなかのものだと思います。当日ステージでも本人が言っていたのですが、映画「シュレック3」に曲を提供していて、サントラにも確かに収録されていることを帰宅後に確認しました。その後アルバムを入手して聴いてみましたが、ライブで聴かせてくれた曲が多く入っていて、これもなかなか良かったので思わぬ収穫です。
さてこのMatt Whiteのステージが30分ほどで終わると5分間の休憩を挟んでいよいよ真打ちの登場です。1曲目はFor A Lifetimeという曲でしたが、私の前の方にいた若い女の子らはこの1曲目からいきなり縦ノリでびっくりしてしまいました。全体的に女性が多かったのですが、特に前の方は20代前半と思わしき女の子ばかりでした。別にイケメンバンドではないと思うのですけどね…
その後はアルバムDevils & Angelsのカバー曲を除く全曲と、前作Everyday Behaviorからの曲など、アンコールも含めて19曲を1時間半弱で歌いきったのですが、この間ほとんどMCはなく歌いっぱなし、弾きっぱなしでさすが若いバンドで非常にエネルギッシュなステージでした。私はアメリカ人がこんなに何かに一生懸命になっているのは始めて見たような気がしますが、メンバーが皆ステージ上で非常に嬉しそうにしているのもとても微笑ましかったです。若さ故に荒削りな部分も感じられるバンドですが、まだまだこれから成長が見込めると思うので、今後も応援していきたいと思います。
それにしてもやはり音楽はライブで聴くに限ります。あれほどいいと思っていたアルバムも、帰宅後にまた聴いてみるとライブほどのエネルギーが感じられないので、ちょっと霞んでしまったような気がしてしまうのが不思議なものです。またファーストアルバムの方は以前聴いたときにはあまりぱっとせずほとんど聴かずにいたのですが、ライブ後に聴いてみるとこちらは耳に馴染んだのか結構聴けてしまうのもまた不思議なもので、自分の耳もやっぱりあてにならないものです。
ちなみにセットリストは以下の通りです(ウドー音楽事務所HOT NEWSより)。
- For A Lifetime
- Biggest Mistake
- New Heart (tearing out my heart)
- Perfect Mess
- Imitation
- Sick
- You Got
- Love Carries On
- Rhythm of Rain
- Pennsylvania
- The Curse
- Frequently Baby
- Drive Away
- New Day
- Can’t Hold On
- Built To Last
- Stand Up
- She’s Gonna Find Me Here
- The War