Robynイギリスやアメリカとはどことなく違う北欧の薫り…

先月、スウェーデンの大型家具店IKEAの西日本初出店となるIKEAポートアイランドが神戸のポートピアランド跡地にオープンし、関西全域から連日沢山の人が押し寄せ大変な賑わいになっているようです。私もできるだけ早く行って自宅のソファを新調したいのですが、今夏予定されている大阪南港のIKEA鶴浜のオープンまではちょっと大変なのではないかと様子見をしています。まあ、そう言いつつも何かの弾みで行ってしまいそうな気もしないではないのですが…

ところでスウェーデンと言えばIKEAやデザイン雑貨が日本では人気を博していますが、何もそればかりではありません。今はいずれも米国メーカーの傘下に入ってしまいまったもののVolvoSAABという2つの自動車メーカーも擁した工業立国でもあります。

また、ABBAAce of BaseCardigansといった人気ポップグループを輩出した国でもあるのですが、これらのグループはいずれも私の趣味に非常に合っていて、よく聴いたものです。そして今回紹介するRobynという人も同じくスウェーデンから出てきた人なのですが、私はちょっとやられてしまいました。

Robyn
アーティスト:Robyn
Konichiwa (2007/04/02)
ISBN/ASIN:B000NOKESQ

どういうわけか日本国内版は去年の発売予定が延期されたまま未だに発売されていないようなのですが、英国版などは輸入CDショップでは普通に入手できるようなので大した問題はないでしょう。あまり知名度は高くなさそうなので在庫がないという危険はあるのかもしれませんが…ちなみにアメリカ版はつい一昨日リリースされたところのようですが、スウェーデン版は3年も前にリリースされているようです。

イギリスではWith Every HeartbeatBe Mine!といった曲がそこそこヒットしたようですが、私が一番気に入ったのはCrash And Burn Girlというスーパーヒロインが活躍するアニメの主題歌のようなイメージの、クラブでかかると自然に身体が動きそうな曲です。といっても私はディスコ世代でクラブと呼ばれるものはなかったので一度も行ったことがないのですが。

全体的には電子音を多用してピコピコいわせていながらも、ヴァイオリンやヴィオラ、チェロその他の弦楽器のアコースティックな音を織り交ぜたものになっていて、その対比が面白い効果を生んでいます。またRobynのボーカルはとても澄んでいながらも力強く、曲の雰囲気を引き締めているように感じます。基本的にはテクノポップ系なのでしょうか。

両親が俳優らしく、その関係からか13歳の頃から歌手としての活動をスタートしており、現在28歳にして16年というキャリアを積んでいる実力派なのですが、現在は彼女自身の作品のみを取り扱うレーベルを立ち上げて活動しているようです。このレーベルの名前がKonichiwa Recordsといい、またファンクラブの名前や曲名にKonichiwa Bitchesという名が付けられたりしているのですが、この「コニチワ」というのは日本語の「こんにちは」なのでしょうか。この人はあまり日本と縁があるとは思えないので、これはちょっと謎です。

見た目にも金髪のきれいな魅力的な人なので、日本でも売れない理由はあまりないと思うのですが、やはり個人レーベルなのであまり売り込みに力が入っていないということなのでしょうか。もしもアメリカでも売れればそれが日本にも流れてくるという可能性がありますので、それを待っているということなのかもしれません。でもできれば日本にもツアーで来て欲しいなあと思うので、どこかのFM局が流してヒットさせてくれないものでしょうか。まあその辺りがレーベルの売り込みにかかっているのかもしれませんが。