Bad Boys新しさはないけど古さも感じない。

どうやらこの夏一番のヒット作となったらしい「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」ですが、私が子供二人を連れて観に行ったというのを妻から聞いたある人が、あれが好きなら同じ監督のこれも面白いから観るといい、とDVDを2枚貸してくれました。ちょうど私もまだ観ていなかったのでちょっと楽しみにしていたのですが、なかなか時間が取れずに時間が経ってしまい、妻が次に会ったときに感想を聞かれてしまったそうなのでちょっと時間が取れた一昨日、2本続けて観てしまいました。

ということで観たのはまず1995年の作品「バッドボーイズ」です。Michael Bayの初監督作品ですが、マイアミ市警の麻薬特捜班の黒人刑事二人が主人公のいわゆるポリスアクションものということで設定自体にあまり新しさはありません。正直なところストーリーにもあっと驚くようなところはなく、まあ想定の範囲内といったところでしょう。全体的にコメディの要素も強いかもしれません。

しかし、アクションシーンのカメラワークはMichael Bayならではのもので、かなりの迫力と臨場感があり引き込まれるようです。特にクライマックスのPorsche 911 TurboShelby Cobra AC427とのハイスピードバトルは緊張感のある素晴らしい映像ではないでしょうか。

バッドボーイズ [Blu-ray]
監督:マイケル・ベイ
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (2010/08/25)
ISBN/ASIN:B003V61JSC

Bad Boys II
もう1本はこの続編、「バッドボーイズ2バッド」です。本作でも主人公らの設定は大きくは変わりませんが、連邦麻薬取締局(DEA)のエージェントである主人公の一人の妹が登場して話は一気にややこしくなりました。

それに加えて激しさを増したのがアクションシーンで、カーチェイスシーンはバンを追いかける大型カーキャリアをFerrari 575M maranello(たぶん)でさらに追いかける、という走る車も普通でなければそのアクションも並大抵の激しさではありません。いくら何でもやりすぎ、ここだけで一体何人死んでいることやらという感じなのですが、このシーンのカメラワークはトランスフォーマーシリーズにも通じるものを感じました。終盤もやり過ぎ感が否めませんが、これでもかというほど徹底しているのがいいのかもしれません。

これら2つの作品の主役はMartin LawrenceWill Smithの二人で、やや三枚目のMartin演じるMarcusとWillが演じるハンサムプレイボーイのMikeというコンビになっていて、この二人のテンポの良い掛け合いが作品をただのアクションだけのものにはせず、観客を惹きつけているのではないでしょうか。

バッドボーイズ 2 バッド [DVD]
監督:マイケル・ベイ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2009/06/03)
ISBN/ASIN:B0022F6LS6

ということで2本の作品をたてつづけに観てしまったのでちょっと疲れが出て頭痛が始まってしまったのですが、それはともかく楽しむことができました。Will Smithも今でこそ超一流スターとなっていますが、アクションスターとしての彼の第一歩はこの作品であったようですし、何よりMichael Bayの監督第一作という記念すべき作品ですから、もっと早く観ておくべきだったとも言えるかもしれません。