LEGO Star Wars The Complete Saga子供向けと侮る事なかれ。

私がPlayStation 3(PS3)を購入したのは昨年9月のことで、それからすでに9ヶ月以上が経過していますが、実はつい最近まで同時に購入した「モンスターハンターポータブル3rd HD Ver.」以外のゲームソフトがありませんでした。アメリカではAmazon Primeの会員は無料で映画をストリーミングで視聴することができるのですが、PS3でもそれを観ることができるのでいくつか観たものの、実際にはほとんどモンハン専用機になっており、子供達には「それならPSPの方が良かったんじゃないか」等と言われる始末でした。

という状況の下、別の用件で先日Best Buyに行ったのですが、そこで店頭デモで遊べるようになっていたのが”Lego Batman 2: DC Super Heroes“というゲームでした。バットマンの世界をLegoで再現したものがゲームの舞台となっており、登場キャラクターもミニフィグとなっていて見た目は非常にコミカルです。しかしながらキャラクターのアクションは非常に凝っていて、よくみると非常に細かい動きで格闘の技も鮮やかです。子供と一緒に私もちょっと魅力を感じてしまったのですが、しかしバットマンよりもやはりStar Warsです。この動きでライトセイバーを持ったらかなりカッコいいのではないかと想像できます。だいぶ前に発売されているはずなので安くなっているのではないかと探してみると、まさしく処分品のワゴンの中にありました。$19.99という価格だったので、もしもハズレでも仕方ないと諦められると思い、購入してみることにしました。

Lego Star Wars: The Complete Saga(輸入版)
メーカー:LucasArts Entertainment(World)
LucasArts Entertainment(World) (2007/09/27)
ISBN/ASIN:B000R39GGE

購入したのは”Lego Star Wars The Complete Saga“という、映画のエピソード1から6の全てに対応するゲームをまとめたもので、日本のAmazonでは日本語版はプレミアムが付いてとんでもない値段になっているようですが、輸入盤は2000円弱という私が購入したのとほぼ変わらない値段のようです。私はアメリカで購入しているのでもちろん英語版ですが、日本から持ち込んだPS3でも全く問題なくプレイすることができます。

ゲームは映画のストーリーに忠実に、各エピソードの場面をレゴで再現してムービーをはさみながら進行します。ゲームの各ステージはパズル的要素の強いものになっていて、ライトセイバーやレーザーガンなどを使って敵と戦いながら隠された仕掛けを解きながら進んでいきます。プレイヤーが操作するのはもちろん映画の主要登場人物ですが、それぞれの場面での登場人物を好きなときに切り替えることができます。各キャラクターは見た目が違うだけではなく動きにも特徴がつけられており、仕掛けによってそれを解くことが出来る人物が限定されている場合も多いので、それに応じて適切に切り替えなければ進むことができません。

戦闘のアクションは期待通りでした。ライトセイバーを使うことができるのはもちろんジェダイのみですが、そのライトセイバーを振ると残像が見えるのもカッコいいところです。無意味に振り回してしまいたくなりますが、攻撃は味方にも有効なので、近くに味方がいるときにはむやみに使えません。しかし、このゲームではダメージを回復するアイテムがすぐに出ますし、ダメージが蓄積してキャラクターが死んでしまった時にもすぐに復活するので、ポイントを競おうとしなければあまりダメージを気にする必要がありません。ステージに時間制限もないので焦る必要もありません。

ということで期待していた以上によくできたゲームで、子供達も私もすっかり楽しむことができました。また、映画に非常に忠実にできているので、映画を知っている私はそれを思い浮かべながらプレイして楽しんでいますし、これをきっかけに子供と一緒に映画を観ることにもなりました。ゲームの方は一度クリアしてもまだ残っている仕掛けがあるので再びプレイするでしょうから、映画を観たあとでゲームをすれば子供達もまた違った目で楽しむことになるのではないでしょうか。一般的に映画を元にしたゲームはあまり評判の高いものではありませんが、この作品は少なくともスターウォーズ好きの私にとっては素晴らしいものでした。これを機にハリー・ポッターなどにも興味が湧いてきてしまいましたが、果たしてどうでしょうか…