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ハリー・ポッター 魔法同盟

歩きスマホは危険です。

「ポケモンGo」は今でも大人気で、街角でスマートフォンの画面を覗き込みながら、あるいはタップしながら立ち止まっている中高年の姿をよく見かけます。私は以前使っていたiPhone 6 Plusではバッテリー消費の大きさに耐えられず、しばらくしてやめてしまっていたのですが、iPhone 8 Plusに買い換えてしばらく経った数ヶ月前に思い出して再度インストールしてみたところ、何とか1日充電せずに済むくらいには持つようになっていたのと、以前やっていた頃よりポケモンの数も大幅に増えていたりしたので再開していました。

この位置情報ゲームというジャンルには多数のゲームがあるのですが、やはりポケモンGoの一人勝ちというのが現在の状況です。しかし、2019年内には「ドラゴンクエストウォーク」というドラクエをテーマにしたゲームが公開されることが発表されていて現在公開βテスト中のようで非常に期待されているところです。

そんな中、先週突然「ハリー・ポッター 魔法同盟」という「ハリー・ポッター」シリーズをテーマにしたゲームが、ポケモンGoやIngressと同じNianticから公開されました。最初の公開はアメリカやイギリスなど数カ国だけで、それから数日ずつずらしながら対応する国を増やしていったので日本は1週間ほど遅れたのですが、私は一足早くアメリカのストアからインストールして、公開を待っていました。

私は本を発売日に買う程度には原作のファンだったので、ハリー・ポッターの世界でゲームができるというのは期待していなかっただけに嬉しい事でした。ゲームの内容はポケモンGoにかなり近くて、自分の周りに出現する魔法の痕跡を魔法で解除したり、塔で魔法を使って戦ったりというように、ゲームの内容をハリー・ポッターの世界に置き換えたものになっています。追加の要素として「職業」や自分が成長する「レッスン」というようなものがあり、ゲームとしてもちょっと進化したものになっているようです。さらに、ストーリー性も高くなっているようですが、私はちょっとめんどくさくて台詞をほとんど読んでいないので、ちょっともったいないことをしているかもしれません。

まだ始まって数日というところなので、これが長続きするかどうかわかりませんが、とりあえず現在レベル12まで上がっているところです。ポケモンGoと同様にレベルが上がるに連れて次のレベルまでが遠くなるのだと思いますが、飽きずに続くものでしょうか。ポケモンや年末登場予定のドラクエとの競合もどうなるのか、ファン層は違うと思うので、それぞれが好きなものを楽しむということになればそれで良いのかもしれませんが、それならば私はスター・ウォーズのものが欲しいですね。どこかが、というよりNianticが作ってくれないものでしょうか。

ほんだのばいく

格の違い。

ミュージックビデオからネタ動画までYouTubeには様々な動画がありますが、その中にゲーム実況というジャンルのものがあります。投稿者がゲームをしている画面を見せるというもので、無言でただゲームをやっているだけのものも、面白いことを喋りながらやるのでそれも楽しめるというものもありますが、もちろん人気がでるのは後者でしょう。

しかし人がやっているゲームなんて見て面白いのか、と言う人もいるかと思いますが、私は結構好きです。実は子供の頃、というのはスペースインベーダーが出てきた頃からの話で、ゲームセンターにはよく遊びに行っていたのですが、そこで自分がお金を出してプレイするのはほんの数回で、それよりも他の人がやっているのを脇から見ているのが好きでした。ゲームを一つの創作物として見ているような感じだったかもしれません。

ところで、そのゲーム実況界が騒然となったのが「ほんだのばいく」というチャンネルの登場で、まだ3回生放送しただけで、アーカイブとして公開されているのはそのうち1回分だけにもかかわらず、すでに登録者数は100万人を超えています。アーカイブの再生回数も200万回に迫ろうとしていますし、生放送の視聴者数も10万人を超えていました。夜9時頃からの生放送で10万人の人が見ていたというのは凄いことで、テレビの視聴率に換算するのは難しいですが、単純計算でも人口の1%近い人が見ていたということになるのではないでしょうか。

どうしてそんな凄いことになっているのかというのは一般のメディアでも報じられているのでご存知の方も多いと思いますが、実況しているのがモデルで女優の本田翼さんだからです。もともとゲーム好きを公言していて、休みの日もゲームをして過ごすことが多いそうですが、その趣味を活かすことにしたということでしょうか。

しかし、ただ有名人がやっているから人気があるというわけではないと思います。私もこのチャンネルの実況は見たのですが、さすがテレビに出ている芸能人ということなのか喋りがとても上手いのです。ゲームも夢中になると無言になってしまうということがあると思いますが、彼女はしっかり喋り続けています。しかも可愛いのでおじさんキラーと化しています。

彼女の登場でこれまでゲーム実況で視聴回数を稼いでいた人たちは完敗宣言をしたりしていますが、そうは言っても彼女の本業はあくまで女優でモデルで、あまり頻繁に公開するということもできないでしょう。また、ゲーム業界を盛り上げたいという思いでやっているとのことで、広告は付けていないのでどんなに見られても稼ぎにはならないようです。これを本業にすれば年収1億円などとも言われていますが、そこを欲張らない所がまた良いのでしょうね。また次の公開はいつになるかわかりませんが、私も楽しみにしたいと思います。

なお、チャンネル名は本名の「つばさ」がホンダのウィングマークから来ているということで付けたとのことですが、ホンダの許諾を得ているわけではなく安易だったと、変更を検討中とのことです。ホンダからクレームが有ったわけではないそうですが、まあ仕方ないでしょうね。

Ready Player One

おっさんホイホイのような気もしますが。

私がアメリカで住んでいたミシガン州は南側にオハイオ州が隣接しているのですが、そのオハイオ州の州都はコロンバスという都市になります。近郊のMarysvilleという町にホンダの生産拠点があることもあってコロンバスには日本人も多く住んでいます。私の自宅からちょうど200マイルほど、車で3時間ほどの距離ですが、直線的に高速道路で行くことができないということもあってホンダに用があるときにしか行ったことがありません。

と急になぜこのような話をするかというと、このコロンバスを主な舞台にした、ただし2045年という未来の話である映画「レディ・プレイヤー1」を観たからです。コロンバス市内のキャンピングカー、アメリカでいうRVやトレーラーハウスを積み上げて高層住宅風にした”stacks”と呼ばれるスラム街で育ったWade Wattsという少年が主人公の作品で、主にOASISという仮想空間を舞台に繰り広げられる物語です。

OASISにはVRゴーグルと各種入力デバイスを装着して入り、それぞれが自分のアバターになりきって生活する一つの完全な社会になっています。現実世界よりもOASISの中の方が本当の生活になっているような人も少なくないような、今の私たちの感覚からすればかなり異様な世界かもしれません。このOASISの創設者James Hallidayが亡くなる際、OASISそのものを含むその莫大な遺産をOASIS内のイースターエッグとして隠したことで、これを探し求めるEgg Hunter = Gunterが多数現れ、その一人であるWadeが冒険を繰り広げるというのがこの作品です。

入力デバイスや感覚をフィードバックするスーツはかなり進化していて、街中でもゴーグルを装着してOASISに入っている人がいたりする一方、VRゴーグルは現代のものとそれほど変わっていないのですが、これは人々に理解させるためのアイコンとしても必要なものなのでしょう。例えば普通の眼鏡と見た目が変わらなかったり、コンタクトレンズ型になっていたりとあまりに変化させてしまうと、VRの世界に入っているのだということがわかりづらくなってしまうので、敢えてこうしているのかもしれません。

実はこの作品が注目を集めているのはこのVRが面白いというのではなく、James Hallidayの青春である1980年台のポップカルチャーが数多く取り込まれているためでしょう。WadeのアバターであるParzivalが乗る車は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のDe Loreanに「ナイト・ライダー」の人工知能KITTを装着したものだったり、ヒロインのArt3misが乗るのは「AKIRA」の「金田のバイク」だったりすることから始まり、ガンダムやメカゴジラ、キングコングまで映像として登場するだけでなく、セリフやポスターとして小ネタが数多く仕込まれていて、それこそイースターエッグを探すように楽しむことができます。

80年代の文化が今の若い人にとっても楽しめるのかどうかわかりませんが、少なくとも私と同年代の人々にとってはどストライク、私たちを狙っているとしか思えないような作品になっています。主人公らにとってはこれらの文化がカッコいいものとして、憧れの対象となっているようですが、果たして現実ではどうなのでしょうか。映画全体としてはさすがにSteven Spielbergの監督作らしく娯楽作品としてまとまっているので、細かいネタを拾うためにももう一度観てみたいという気になっています。もしかすると、この作品をきっかけに80年代カルチャーが再注目されるようなことにもなるでしょうか。