LEGO 10240 Red Five X-wing Starfighterプラモデルにはない楽しさも。

私の誕生日は3月ですが、毎年誕生日には自分へのプレゼントという名目でちょっとまとまった買い物をして妻を怒らせている私も、今年はこれまで我慢して来ました。というのは単に欲しいと思っていたものの発売日がまだだったからというだけのことなのですが、それは何かというとLEGORed Fiev X-wing Starfighterという製品でした。その発売日は今年の5月4日、すなわち英語でMay the Fourthに、May the Fourth be with youという名のイベントに合わせて設定されていたのでした。これは映画スターウォーズシリーズの有名なフレーズ “May the Force be with you” (『フォースとともにあらんことを』) にかけてあるわけですが、毎年スターウォーズテーマの新製品が発売される恒例のイベントとなっているようです。

ということで5月4日を首を長くして待ち、オンラインショップで早朝に購入を申し込みました。在庫は潤沢にあるでしょうからそんなに焦る必要もないのですが、それだけ欲しかったのです。そもそもLEGOは以前から大好きで、いつか大物セットが欲しいと思っていました。また、スターウォーズもそれ以上に好きなので、この製品シリーズは私にとって最高の組み合わせなわけです。とはいえ、LEGOというのは玩具としてはやや高めの値付けになっていますし、映画テーマの製品群はライセンス料もかかっているためか特に高いように思いますので、こういう時でないとなかなか買えませんでした。また、いい年した大人がLEGOなんて…と言うなかれ、このセットは対象年齢が16歳以上となっており、立派な大人向けの製品です。

製品パッケージもなかなかの大きさですが、パーツが1559ピースもあるので、組み立ての説明書は1冊にはまとめられず3冊に分かれていました。これだけのパーツが単純に色や大きさなどで分けられているだけだったりしたらパーツを探すだけでも大変…いやジグソーパズルのように楽しめそう、などと思っていたのですが、実際には1から10の組み立て手順ごとに小分けされて袋に入っていました。まあ早く組み立てたいという人にはその方が親切ですし、マゾヒスティックに楽しみたいという人は一旦混ぜてから組み立てればいいわけです。私もまずは一袋ずつ開けながら組み立ててみて、その後また一旦ばらしてからもう一度組み立てて楽しんでみようということにしました。

さすがに1500以上のピースともなるとなかなか組み立て甲斐があります。スターウォーズのサントラをBGMに、楽しみながら焦らずのんびり組み立てたということもあり、延べ6時間ほどかかったでしょうか。全長50cmを超えるということで組み立てが進むにつれてどんどん大きくなってきて、重さも結構ずっしりとしたものになってきます。このX-wingは機体後部のつまみを回すことで翼が開閉するというギミックが盛り込まれており、最初のうちはその機構部分になるので、なかなかどういう形になるのか見えてこないもどかしさがありました。

組み立てていて思うのは、他のセットで見たこの部品をこういう形で使うとは、というようなことや、このパーツはもともと何の部品だったのだろうか、ということです。このセットがいいのは安易な専用パーツを使用せずに、なるべく汎用パーツを使ったり他のセットの様々なパーツを流用してきていることなのです。それらのパーツを、素人にはとても思いつかないような形で組み合わせて、非常にそれっぽい形に作り上げてしまうということには感心せざるを得ません。また表には見えない部分にも数々の工夫が凝らされており、力のかかる部分には十分な補強が行われていて、ポロッと簡単に外れてしまうようなパーツもありません。

完成したX-wingは「史上最高のLEGO X-Wing」を謳うにふさわしいものです。X-Wingはスターウォーズに登場する様々な乗り物の中でも特に人気の機体なので、これまでにもいくつものLEGOセットが発売されてきていますが、さすがに今後これに優るものが作られることはないでしょう。一旦組み立ててしまうとばらしてしまうのが惜しくなってきますが、このまま置いておいても埃をかぶってしまいますし、それ以前にちょっと飾っておくにも大きすぎます。手順書さえあれば何度でも作り直せるので、ばらして別のものを作ったりして遊ぶべきですね。それが本来のLEGOの楽しみ方でしょう。