If only Bradley's arm was longer. Best photo ever. #oscars食わず嫌いはいけません。

スマートフォンなどのカメラによる自分撮り・自撮りは世界的に当たり前のものになっていて、英語にもselfie (セルフィー)という単語が生まれています。Instagramなどを見た私の印象では中南米系の人が特にselfie好きのようですが、韓国の人も自分大好きということで셀카 (セルカ)が頻繁に行われているそうで、そんな人達のために셀카봉 (セルカ棒)と呼ばれる自分撮り用の一脚が生まれ、既に普及しているそうです。私も先日グランドキャニオンなどで韓国人と思しき人達がこのセルカ棒を使用して自分撮りしているのをよく見かけました。

このセルカ棒、日本語では「自撮り棒」と呼ぶのが一般的なようで、また英語ではselfie stickなどと呼ばれていますが、要は伸ばした時に1m程度の長さになる一脚の先にスマートフォン用のホルダーが付いているというものです。低価格品の場合はそれだけなのでシャッターはカメラのセルフタイマー機能を使用しますが、高機能品の場合にはBluetoothのリモコンシャッターの機能が内蔵されていて、セルカ棒を持っている手元でシャッターを押すことができるようになっているので、使い勝手はだいぶ違うようです。

先日、日本で友人に集まってもらって食事をした時に、N君が秘密兵器としてこのセルカ棒を持参していました。それまで私はその存在は知っていたものの、私自身は自分撮りなんてしないので要らないと思っていたのですが、このN君が使っているのを見ているとなかなか便利そうだし、まず使っているN君が非常に楽しそうだったので私も欲しくなってしまったのでした。N君が持っていたものが思っていたよりもしっかりした作りだったのも決め手の1つなので、買うなら同じものにしようと教えてもらって購入したのがSatechiBluetooth Smart Selfie Extension Armという製品です。

Satechi スマート セルフィースティック 自分撮り 一脚 (iPhone、Galaxy用)

ここでも円安の影響が出てしまっているのか日本ではずいぶん高い値札が付いているようですが、アメリカの会社の製品ということでAmazon.comでは$40で購入することができました。ただの棒だと思うとそれでも高いと感じるかもしれませんが、Bluetoothのリモコンはやはり便利ですし、作りの良さを見れば納得できる値段ではないかと思います。一脚部分には特にロックやストッパーのようなものはなく、長さは摩擦で固定されるだけですが、硬すぎず緩すぎず何の問題もないようです。

Bluetoothのペアリングも簡単で、電源を入れてからペアリング用のボタンを押して、スマートフォン側で承認してやるだけでコードの入力なども必要ありません。iOSとAndroidに対応しているとのことで切り替えボタンもあってどちらにも対応していますが、何が違うのかは知りませんが共通ではないのですね。ペアリングした後はスマートフォンのカメラアプリを起動して、このセルカ棒のシャッターボタンを押せば写真を撮ることができます。

仕組みとしては実に単純なものなのですが、こういうものこそが発明というものなのでしょう。Time誌の2014年の25大発明の一つにも選ばれています。これだけで自分撮りが実に自然なものになりますし、ちょっと離して撮ることができるのでちょっとした集合写真にも使えます。また高いところから人垣越しに撮ったり、日本では盗撮を疑われないように気を付けなければいけませんが、地上ギリギリの低い視点から撮ったりという用途にも便利に使えるでしょう。私はこれを旅行の時に持っていたら家族写真を撮るときにいちいち人に頼まずに済んだのに、というのがそもそもいいと思った一番の理由ですが、この年末の旅行では存分に活用したいと思います。

ちなみに冒頭の写真今年のアカデミー賞授賞式の際に司会のEllen DeGeneresGalaxyで撮影し、リツイート記録となったものですが、今なら「Bradleyの腕がもう少し長かったら」というコメントも違っていたかもしれません。