Arduino目論見通りに行くかどうか。

いよいよ2014年ももうすぐ終わり、年末といえばクリスマス、クリスマスといえばプレゼント、というのが多くの子供達の考えることではないかと思いますが、大人にとっては何を与えるべきか毎年頭を悩ませるところではないでしょうか。私の子供達ももうだいぶ大きくなってサンタクロースという歳でもありませんが、子供の喜ぶ顔が見たいのは同じなのでいろいろ考えます。最近シューズにこだわるようになった長男は「バッシューが欲しい」ということだったので、補習校の帰りにショッピングモール内のシューズ店へ行き、本人に気に入ったものを選ばせました。

次男の方は日頃から色々欲しい物を言うのですが、ゲームなどちょっと遊んだら終わりというようなものはあまり与えたくありません。そこで余計に悩まされることになるわけですが、先日急に「プログラムを作りたい」と言い出しました。実は2年ほど前にも同じことをいっていて、その時にはまだちょっと早いと思っていなしていたのですが、次男ももう小学6年生、私が最初に「パソコン」を買ったのも6年生のお年玉ででしたから、ちょうどいい頃合いかもしれません。

しかし今時、PCを与えても環境が複雑になりすぎていて、ちょっとしたプログラムを組んでみるにしても大変な手間がかかります。もちろんターミナル上でスクリプト言語などを使えば簡単なプログラムで様々なことを学べますが、学習手段としては良いものの小中学生が夢中になるものではないように思います。そこで以前ある人に相談したこともあるのですが、その時「私ならArduinoを与える」という回答をもらい、なるほどそれがいいと思っていたのでした。

しかし、いきなりArduinoと参考書だけを与えてもそれはまた敷居が高いというものです。そこでなにか良いキットのようなものはないだろうかと思って探してみると、まさにArduino Starter Kitという学習手順書と入出力回路がキットになったものがあるのを見つけました。$130ほどと値は張りましたが、プレゼントとしての体裁も良さそうなのでこれを購入してやることにしました。なお日本では現在も15000円ほどするようですが、定価自体が下がったようでアメリカでは今見ると$90ほどにまで値下がりしています…

The Arduino Starter Kit

さて、私が見ていても楽しそうなのですが、このキットに含まれているメイン基板は現在Arduinoでは主流となっているArduino Unoです。それにブレッドボードLEDスイッチといった入出力部品、抵抗やジャンパ線といった回路部品、そしてそれらを組み合わせてこなしていく15種類の課題とそれぞれについての丁寧な解説が載ったテキストがセットになっています。テキストは残念ながら英語ですが、次男も専門用語はともかく英語自体は問題なく読めるようで頼もしいことです。

昨日は早速第1の課題に取り掛かり、人生で初めて動作する回路を作れたと言って大変感動していました。Arduino自体は電源として使用するだけで、スイッチを押すとLEDが点灯するだけという、まだプログラムは一切書いていないような簡単な課題でしたが、そういった感動こそが学習意欲へと直結しますので、非常に重要な事ですね。あとで「課題を進めていけばそれが自動的に点滅したり、複数のLEDを順番に点灯させたりできるようになるんだよ」と教えると目を輝かせていました。

もちろん「課題を全部こなしたらそれでおしまい」では困るので、次のステップとして包括的に理解してもらうために「Arduinoをはじめよう」も日本から取り寄せているところです。この本の英語版は私も電子書籍で購入して持っていたので、キットが届くまでの間に読ませてみたのですが、専門用語がチンプンカンプンなので、やはり現物がないと全く頭に入ってこないようでした。ひょっとしたら課題を終わらせた後なら日本語でなくても大丈夫なのかもしれませんが、まあそれならそれで。

Arduinoをはじめよう 第2版 (Make:PROJECTS)

ということで、これくらいの年頃からプログラミングに触れていれば将来役立てることもできるだろうと期待しつつ、とりあえず今は三日坊主にならないように鼓舞していきたいと思っています。