Asahi.comに「運転中のハンズフリー、実は危険 携帯使用で実験」という記事が掲載されています。

実験は運転シミュレーターを操作しながら、無作為に点灯させるライトが光ったらハンドルのボタンを押すという内容。(1)携帯電話を直接持って通話(2)ハンズフリー器具を使って通話(3)通話しない、の3通りについて男女24人の平均時間を割り出した。

ということで、実験して結論を導いていますが、結論自体はわかりきったことではなかったのでしょうか。運転中の携帯電話の使用が問題なのは何も電話を持つことで片手が使えなくなるからということではなく、注意力が散漫になるということにあるはずです。そうでなければ電話だけでなく、ジュースやタバコも同程度に危険ということになってしまいます。

乗車している人同士の会話と電話との違いは、乗車している人には運転中の状況がリアルタイムに把握できるので、緊迫した状況であれば発言を遠慮するとか、返事を待つと言った配慮ができるのに対し、電話ではそれがほぼ無理であるということが大きいのではないかと思います。ハンズフリーキットを使用している場合に取り締まり対象とならないというのは、単に検挙が難しいためではないかとも思います。

今回の実験はそれを実証する形になるものなのですが、道交法的には「手に持っている」ということが規制対象となるようなので、警察としてはあくまで「お願い」を続けるしかないのでしょうか。結局はユーザ側が危険であることを認識して使用を控えるようにしなければ何も変わらないので、もっと積極的に広報に努めてもらいたいと思います。

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