歌が楽しい。
🎶

アメリカ駐在中に私の長男は1年間だけ現地の高校にも通い、日本の高校とのあらゆる面での違いに戸惑いつつも興味深く感じていたものですが、大学になるとさらに日本との違いも大きくなり、どのようなシステムになっているのか体験してみないとわからないことが多々あるのではないでしょうか。このため、アメリカの大学生活をテーマにしたような映画は日本でヒットしにくいという事情があるのではないかと思われますが、今回観た「ピッチ・パーフェクト」もまさにそのような作品ではないかと思います。

アメリカでは2012年の公開となっていて、なかなかの人気を博して続編も大ヒットとなっていたのに、どういうわけか日本ではその続編の本国公開よりも後の2015年の公開と2年半も間が開いています。まあ、最初に書いたような理由もあるでしょうし、日本ではミュージカル映画が受けにくいということもあるのでしょう。

私はなぜかAmazon Prime Videoの「あなたが興味のありそうな映画」に出てきたものの、タイトルは知っていてもどんな映画だかまったくわかっていなかったので試しに観てみたという感じです。ただ、ミュージカル映画自体は嫌いではありませんし、あまり疲れる映画は見たくないという気分だったのでちょうどいいと思って観てみたわけです。

ストーリーとしては気の進まないまま大学に進学した主人公のBecaが、半ば強引にアカペラグループBarden Bellasに入会させられ、ギクシャクしてうまくいかないBellasを復活させる、というような感じのものです。大筋はだいたい予想通りなのでこの程度ならネタバレでもないでしょう。おかげで変に疲れることもなく、気楽に楽しむことができましたが、ミュージカル映画だけあって歌のシーンはなかなか盛り上がります。

Becaを演じているのが「トワイライト・サーガ」にも出演していたAnna Kendrickですが、いかにもアメリカの美人女優ながら日本人には受けにくいというところもあるかもしれません。しかし、私もこの作品を観てちょっと印象が変わりましたが、ちょっと茶目っ気があってコメディもイケる感じで、なかなかいいのではないでしょうか。

なお、作中では別の映画「ブレックファスト・クラブ」がちょっとした鍵になっていますが、私はまだこの作品は観たことがなかったので、これを機会にまた観てみようと思ってPrime Videoのウォッチリストに入れておきました。ちょうど今、見放題対象になっているので、対象から外れてしまう前に次の週末にでも観てみたいと思っています。