女王といえば。

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現地時間の昨日9月8日、イギリス王室は以下の声明を発表しました。

The Queen died peacefully at Balmoral this afternoon.

The King and The Queen Consort will remain at Balmoral this evening and will return to London tomorrow.

日本語訳すると「女王は本日午後、バルモラルで安らかに亡くなりました。王と王妃は今夜はバルモラルに残り、明日ロンドンへ戻ります。」という、これだけの非常にシンプルな声明ですが、それだけに重みを感じるのは私だけでしょうか。もちろん、ここでいうThe QueenとはElizabeth IIのことであり、The Kingとは同日即位したElizabethの長男、Charles IIIのことです。

昨年、長年連れ添った夫のPrince Philipを亡くしてから気落ちすることもあったのでしょう、それ以来健康状態は良くなかったようです。つい最近Liz Trussを首相に任命したときには元気そうに見えましたが、昨日9月8日に王室には珍しく健康状態の悪化を伝えたと思った即日の訃報となってしまいました。突然の悲しみではありますが、長く苦しむような最期でなかったことが幸いとも言えるでしょう。

父であるGeorge VIが56歳の若さで亡くなったことで、Elizabethは25歳と非常に若くで女王に即位し、その後70年にわたっていわゆるイギリス、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の4国の女王として君臨するのみならず、英連邦The Commonwealthに属する複数の国々が君主としてきました。世界で最も力を持ち、最も敬愛された女性であったと言って過言ではないでしょう。

私は中学生時代にイギリスで過ごしたこと、また幼少期からイギリス国王を首長とする英国国教会の流れをくむ聖公会の教育を受けてきたこともあり、イギリス王室には日本の平均的な人よりも強い親しみを感じています。特に、イギリス在住時代の40年ほど前にすでに格別な威厳と風格を持った50代の女性であったElizabethには私も敬愛の念を持ってきましたが、これまでずっと在位し続けていたということにも改めて驚きを感じています。

この訃報が世界中に伝えられた今日には数多くのウェブサイトが悲しみを伝えています。かつてこれだけ多くの人々に愛された女性がいたでしょうか。