私は今の勤務先に新卒で入社して30年になるのですが、25年ほど前に地元に帰って家業を継いだ同期が久しぶりに来るということで、同期会を開催しました。別の退職済みの同期が提案してくれたのですが、私が幹事を買って出たので、入社当時に戻ってかなり盛り上がり、楽しい時間を過ごせたのはとても良かったです。

勤務先は今でこそだいぶ増しになっていますが、入社当初はかなり「ブラック」で、今どきの人には想像できないほど酷いものでした。しかし、今回のきっかけとなった久しぶりに参加した同期の時間はその酷かった25年前で止まっているので、彼にとっての私達の会社は今でもとんでもない会社というイメージのようです。彼の子どもの就職活動の際にも、「あの会社だけはやめろ」と言って聞かせたそうです。まあ私も自分の子供には勧めませんでしたが。

そんな会社なのに40人ほどの同期メンバーの中で退職したのはわずか数人しかおらず、また健康を害したメンバーもおそらくいないというのは驚きです。また、この歳まで誰ひとり欠けることなく揃っているというのは、それ自体がなかなかのことではないでしょうか。

今回は色々懐かしい話ができてとても楽しかったのですが、振り返ってみるとこの歳になるとありがちな健康トーク、病気自慢にならなかったのも良かったです。また誰かが定年の時には呼んでくれと言いながら件の彼は帰っていきましたが、その時もその後もこの気の置けない付き合いは楽しく続けていきたいものです。