デスクトップPCのポインティングデバイスとしては多くの人がマウスを使っているのではないかと思います。ノートPCには普通トラックパッドが付いていますが、それでもマウスを接続して使うという人も珍しくないでしょう。しかし私はLogitech (Logicool)のTrackman Marble FXを買ってからトラックボール一筋…ということはこれまでに何度も書いてきているのでここまでにしておきましょう。
最近は自宅でKensingtonのSlimBlade Trackballの2台目を、勤務先の事務所では同じくKensingtonのExpert Mouse 5を使っていたのですが、このExpert Mouseが少なくとも20年前の時点ではすでに使っていたものなので、さすがに寿命を迎えてしまったようです。ボールが縦方向のローラーの上で滑ってしまっているような動きで、これまでの3,4倍回さなければいけないような状態になってしまいました。裏のネジを回してカバーを開けて中を見てみると、ローラーの中央付近が摩耗してしまったようなので、さすがにどうしようもないと判断しました。このExpert Mouseはボールのサイズがビリヤードのボールと同じというのが特徴の一つだったので、私も(当時の)東急ハンズで9番のボールだけ買ってきて使っていたのですが、これが付属のボールよりもちょっと重いせいで寿命を縮めてしまったかもしれません。とはいえ20年も持てば十分ですね。
ということでこれでは仕事に困るので、新しいポインティングデバイスが必要になりました。もちろん業務に使うものなので安物のマウスであれば会社から支給してもらえるのですが、それでは常に不満を感じながら仕事をしなければならならず精神衛生上の問題があるので、自分が快適に仕事をするための投資としては惜しくないと思っています。それはさておき、せっかくなのでトラックパッドを使ってみようかとも思ったものの、MacとWindowsで共通で使えるようなものは選択肢がかなり限られていて目ぼしいものがなかったので、結局間違いのないSlimBladeをまた購入することにしました。
SlimBladeも今は無線接続でも使えるSlimBlade Proというものもあるのですが、無線にするメリットもあまり感じられないので安価な有線接続のみのものにしました。新しいものは自宅で使って、古い方を職場に持っていくつもりなので、自宅では有線のほうがUSB切替器で自分のMacと会社のWindows PCとを切り替えて使うのに都合がいいのです。
SlimBlade自体は今まで使ってきて馴染みがあって、何も変わりがないだろうと思っていたのですが、やはり最初に購入してからもう14年になるので部材が変わっているようで、ボールの色がより深く暗い赤になっていたり、USBコネクタの色が薄いグレーから黒に替わっていたりという見た目の違いがあり、またスクロール時のクリック音がちょっと低い音になっていたりという変化もありました。どちらがいいというような違いでもないし、比べなければわからないような違いですが、ちょっと気分が変わるのは悪いことではないと思います。
ということで同じものを3台も買ってしまうなんてどれだけ気に入っているのかという感じですが、それよりも15年ほども同じものを作り続けているということが実は珍しいことではないでしょうか。実際私は気に入って使っているので、今後もしばらく作り続けてほしいと思っています。