今どき映画も音楽もネット配信で利用するのが当たり前になっていて、Blu-ray DiscやDVD、CDといったディスクメディアを利用することはほとんどなくなりました。私も音楽についてずいぶん前からCDを買うのをやめてiTunes Storeで購入するようになっていましたが、映画についても何年か前から主にAmazon Prime Videoで観るようになっています。それまでは気に入った映画で何回も観たいと思ったものはディスクを購入していたのですが、最近はPrime Videoに入らないものは諦めてしまうようになりました。
しかし配信の弱点は貸し借りができないということです。また、音楽のライブ映像などは基本的に配信では供給されないと思うので、どうしてもディスクを購入せざるを得ないようです。このため、妻は自分で購入したライブビデオや妹や友人から借りたディスクを観ることが多かったのですが、このときに利用していたプレイヤーは我が家唯一のディスクプレイヤーであったPlay Station 3でした。
このPS3はもう10年以上前に購入したもので、すでにゲーム機として使用することはとっくになくなっていたのですが、ディスクを観たり聞いたりするためにはこれしかなかったのです。しかし、最近妻が借りてきた複数のディスクがこのPS3で再生できないということがあり、新しい規格に対応していないことがその理由だろうということで、安くてもいいのでということで専用のプレイヤーを購入してPS3は廃棄することにしました。
プレイヤーの購入にあたっては評判も何もわからずこだわりもないので、とりあえず価格コムのランキングを参考にして、注目ランキングと人気売れ筋ランキングの両方で1位になっている製品の後継機種で、2位になっている先月発売されたばかりのパナソニック DMP-BD90Sという製品にしました。1位の機種はすでにAmazonでは中古でしか購入することができず、また発売後7年以上経過していて規格サポートの点で失敗するわけにはいかなかったためです。
価格は11000円ほどと手頃ではありますが、必要十分な機能は備えています。といっても、私が求めているのは一般的なディスクメディアが普通に再生できるということだけです。4Kテレビにしたので4Kへのアップコンバート機能付きのものも一瞬だけ考えましたが、そんな違いが気になるような見方はしないだろうと無駄な出資はやめました。
背面端子は電源とHDMI出力のみ、全面はディスクトレイとUSB端子という非常にシンプルな構成で、スイッチも電源ON/OFFとトレイ開閉のみです。設定オプションも多くなく、クイックスタート機能を有効にすると待機電力と引き換えに高速起動で約1秒で使えるようになるということで、変更したのはそれを有効にしたくらいでしょうか。
もちろん映像は問題なく観ることができ、可もなく不可もなくといったところですが、気になるのはメニュー画面の陳腐さです。やはりUIのビジュアルはゲーム機のものが最高で、PS3でもそれほど古さは感じさせませんでしたが、このブルーレイディスクプレイヤーのUIは低解像度で応答性も悪く、まったくワクワク感がありません。まあ、そこに価値を見出して製品を選択する人はいないということでコストが掛けられないのでしょうが、とても残念なことです。
ということで現在はPS3を廃棄するために内蔵ハードディスクをフルフォーマットしてデータ消去を行っていますが、予想では7時間もかかるとのこと。そのまま廃棄してしまうのはちょっとリスクがあるような気がして継続していますが、7時間は長いですね…と思ったら、現在8%終了時点で残り9時間30分と表示されていました。この様子だと明朝起きたときにもまだ続いているかもしれません。