今はApple Watchがスマートウォッチの代名詞となってしまっていますが、そのApple Watch以前にPebbleという電子ペーパーを表示に使ったスマートウォッチがありました。このPebbleが良かったのは、文字盤の表示に電子ペーパーを使うことでバッテリーが非常に長持ちして、一週間以上も充電しなくても大丈夫だったということが一つです。しかし、それだけならば今どきのスマートバンドなどでも同じくらい持ちます。

もう一つ素晴らしかったのは、SDKが公開されていて文字盤やアプリも自由に自作・カスタマイズできたということです。2014年にはCloudPebbleというウェブベースの開発環境も公開されて、さらに手軽になりました。とはいってもある程度のプログラミングの技術は必要だったので、誰でも簡単にできるというほどではありませんでしたが、私も職業プログラマーの端くれなので、いくつかチョコチョコっと作って楽しんでいました。

そんな具合で大変気に入っていたので、Kickstarterで入手した初代Pebbleのほか、カラー化されたPebble Timeと購入したのですが、その後残念ながらfitbitに買収されてロードマップがキャンセルされるというショッキングな結末になりました。その直後に在庫品のPebble 2も入手できてしばらく使い続けていたのですが、それら3機種もすべて経年劣化で機械的に壊れてしまい、諦めざるを得ませんでした。

結局その後fitbitもGoogleに買収されてしまい、それとともにPebbleの資産もGoogleのものとなっていたのですが、今日そのGoogleがPebble OSをGithubで公開してオープンソース化するという出来事がありました。そしてこれを受けて、Pebbleの創業者だったEric MigicovskyPebbleの復活に向けて動き出したという、非常に嬉しいニュースもありました。

現在はrePebble.comというサイトのI want a new Pebble smartwatch!というページでサインアップを受け付けていますが、私はよほど高価になったりしない限り購入するつもりなので、早速サインアップしておきました。実際に製品が形になるとしてもまだまだ先のことなのでしょうが、今から実に楽しみです。これでApple Watchが欲しくなったりすることはもうないと思います…というのはフラグでしょうか。