ついにStar Warsシリーズ最新作にして最終作である「エピソード3 シスの復讐」を観てきました。このところ映画も当然のように一人で観るようになってしまっていたのですが、今回は会社で話をしていたときに後輩が観たいと言うので「一緒に観る?」と半ば強引に誘って一緒に行ったのですが、男二人で映画を観るというのはRobocop以来実に18年ぶりではないかと思います。公開4日目とはいえさすがに平日なのでガラガラでしたが、e席リザーブのおかげで安心してベストポジションで観られるというのはいいものです。

この映画については賛否両論あるようですが、期待しすぎて物足りなく感じる人がいる一方、Star Warsの世界に浸ることさえできればそれでいい、というような人もいそうなので、客観的な評価を得るのは難しいかもしれません。それでも私の個人的な感想を言えば、全体的に盛り上がりっぱなしで波のない映画という感じです。決して面白くなかったというわけではなく、特にどこが山場ということがない、常に気が抜けず実に濃い2時間半でした。

観る人のほとんどが始まり方と終わり方を知っているという映画も珍しいのではないかと思いますが、そんな中で観客を失望させないような製作は非常に厳しいものだったのではないかと思います。さすがのILMですから映像的には実に見事で、どこまでが実写でどこからがCGなのかなどということは映像を観ただけでは全くわからず、現実的に撮り得ないだろうということでCGではないか想像するだけです。観たホールはTHXではなかったのですが、それでも音響も素晴らしく臨場感あふれるものでした。音楽はこれまでと変わりなくオーケストラによる重厚なもので、パドメとのシーンやダースベイダーのシーンではそれぞれのテーマをアレンジした曲が流れ、場面をさらに盛り上げていました。

結局、このEpisode 3もStar Wars以外の何者でもない、ファンの期待を裏切ることのない素晴らしい作品です。すでにストーリーを知ってしまっているマニアにとっても「このエピソードはどう描かれるのだろう」というところを素晴らしい演出で見せてくれますし、そうでない人にとっても「あれはこういうことだったのか」と疑問や謎を解決してくれるものとなるでしょう。これが最後のStar Warsかと思うとちょっと名残り惜しい気もしてしまい、私はひょっとしたらもう一度、今回は字幕版で観たので次は吹替えで観てしまうかもしれません。

最後に、私は「プログラムも素晴らしい」という情報を掴んでいたので迷わず購入し、帰宅後パラパラとめくってみましたが、これは聞いていた通りかなり見応えがあります。ストーリーが美しい写真と共に解説されているだけでなく、余り目立たぬジェダイの騎士などの登場人物が一人一人写真と名前入りで紹介されていたり、宇宙船などの乗り物や兵器、ドロイドの解説、製作シーンなどが掲載されていて、ファンには堪らない一冊となっています。まだじっくりとは見ていないのですが、週末にでもゆっくりと楽しみたいと思います。