昨日は紅葉を見に久しぶりのドライブということで、京都に行ってきました。私の家からは高速道路で行けば2時間足らずで着くのですが、せっかくなので道中も紅葉を味わおうということであえて一般道で行ったところ、京都市内までは3時間ほどで到着しました。しかしそこから市内の道路があちこち渋滞していて、特に目的地である南禅寺まであとわずかというところの白川通の渋滞がひどく、結局駐車場に車を停めるまでさらに1時間かかってしまいました。

さすがにこの季節、紅葉目当ての観光客で非常に賑わっているので渋滞も仕方のないことなのですが、これでは駐車場もなかなか空いていないのではないかと思い、もし待たなければいけないようなら梅小路蒸気機関車館だけ行って帰ろうかと考えていました。やはり一般の駐車場は満車で、15分ほど待つか他を探してくれと言われてしまったのですが、15分と言われてもあてになりませんし、他というのは?と訊いても「多分無理だと思います」というような返事なので諦めて移動しようとしていたところで、非常に運のいいことに門をくぐった中のタクシーの待ち合い駐車場に停めていいと声をかけられ、かなり便利な場所に停めることができました。

ということで中に入ってみるとさすがに見事に紅葉した木々がとても綺麗でした。山々で自然に紅葉した木々もいいものですが、手入れの行き届いたものもそれなりの美しさがあります。私は寺社仏閣自体には全く興味がないのですが、それでも歴史ある建物と木々のコンビネーションは趣きのあるものです。しかし、観光客の数が半端ではないので、写真を撮ろうにも人をフレームに入れずに撮るのに苦労してしまいます。絵葉書の写真などは一体どうしているのだろうかと思うものですが、あれは別に人を制限して撮るわけではなく、待って待ってひたすら待って、人のいない瞬間を狙って撮るそうですが、さすがに仕事でもないのにそんなことをしている場合ではないので諦めて人を入れるか、フレームを上に外して我慢するかということになってしまいます。

京都に数ある有名な寺の中から南禅寺を選んだのは、敷地内にある水路閣を見たかったためでした。琵琶湖疎水を通すための橋として明治23年に造られたものだそうですが、レンガ造りでアーチを持つ西欧風の建造物が歴史を伴って味わいのある景観を作り出しています。しかし何といっても観光客の数が多すぎて、せっかくの紅葉とのコンビネーションも台無しです。今度は新緑の季節にでも、人の少ない頃を見計らって訪ねてみたいと思います。

京都自体には今まで何度も訪れたことがあったのですが、こうして観光地に行ってみたのは初めてのことでした。また、南禅寺も名物の湯豆腐は食べに行ったこともあるのですが、肝心の寺の中には入らず、食べるだけ食べて帰ってしまったのでどんな様子なのかも知らず、水路閣もその存在すら知りませんでした。しかも目と鼻の先にある都ホテルにも泊ったことがあるというのに、一体私は京都で何をしていたのでしょうか…

しかしそれにしても京都は車で巡るものではありませんね。大都市に観光地が紛れ込んでいるので、渋滞や駐車場の混雑が相当なもので、移動だけでかなりのエネルギーを費してしまいます。せっかく地下鉄やバスなどの公共交通機関も発達しているのですから、これらを使った方が賢いのではないかと思いますので、その方が時間もかからないはずですし、次回は電車で行ってみることにします。

関連投稿