例年は暮れも押し迫ってからでないとなかなか重い腰が上がらず、年末の休暇に入ってから印刷を初めて年が明けてからも宛名書きを続けていたりする我が家の年賀状なのですが、今年はどういうわけかまだ11月だというのに既に印刷を終えてしまいました。宛名書きはこれからですが、暇を見てのんびり書いていけば済むと思うと余裕があります。その余裕に油断して結局暮れまで終わらない、などということにならなければ良いのですが。

今年のデザインは戌年ということで、Google Imagesで適当に見付けてきた犬の写真をInkscapeでトレースしてイラストっぽくして加工を加え、そこにPicasaのライブラリから写真をピックアップして切り出してGIMPで加工したものを貼り付けて出来上がりました。フリーソフトウェアをフル活用してずいぶん簡単にできてしまいましたが、特に最近知ったInkscapeの力が大きく、OpenOffice.orgでやっていた去年と比べても扱いやすく思い通りに作業ができはかどりました。(ちなみに21日にInkscapeのバージョン0.43がリリースされていることは印刷が終わってこのエントリを書いている今になって知り、早速アップデートしました。)

まあどうということもないデザインなので受け取った人は「ああ」という程度のものかと思いますが、私の思いと妻の意見との妥協点を見出すのが毎年苦労する点です。ただ単純でありふれたものにだけはしたくないのでちょっとした拘りを持って作っていますが、それをわかってもらえることはあまりありませんね。まあ、それでも自己満足の世界なのでいいんです…

それにしても年賀はがきの発行枚数は40億2000万枚ということですから、民営化後の郵政公社にとっては失ないたくない莫大な既得権益ですよね。完全民営化といいながら郵便事業についての完全自由化は果たさず信書は独占ということで、国に守られながらでは明らかに不公平です。インターネットの普及で郵便物の量自体は今後減少し続けるのでしょうから、このままオイシイ事業であり続けるかは疑問ですが…それでもしばらくは年賀状が廃れるということもないでしょうね。どんなに凝ったメールを貰うよりも、たとえプリンタで印刷したものであっても手作りの年賀状は楽しみなものです。

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