ソニーのバッテリ(写真の製品は直接関係ありません)DellのノートPCが日本で開催されたカンファレンスの場で爆発・炎上し、その光景がネット上で動画配信され広まってしまったことをきっかけに、Dellが同社製ノートPC 410万台を対象にバッテリをリコールすることとなり、その規模の大きさもあってなかなか大きなニュースになったのは先日のことでした。私が職場で使っているPCもほとんどがDellですし、仕事の上で付き合いのある人の多くも会社から支給されているPCはDellで、業務用PCでのシェアの高さには驚くばかりなのですが、出張時に見たアメリカ人の持つPCもほとんどがDellでしたからそれは日本だけのことではないようなのですが、そのDellのノートPCの多くで採用されているソニー製のリチウムイオンバッテリのリコールということなので、発生する費用の大部分を負担することになるであろうソニーへのダメージはいかばかりのものかと余計な心配をしてしまっていました。

またソニーのリチウムイオンバッテリはノートPC用バッテリとしてのシェアは高かったようなので、他社のPCでも同様の問題があるのではないかとも心配されたのですが、国内各社は「構成が異なるので問題ない」というような発表を行っています。それをそのまま素直に受け入れ難いのは私だけではないと思いますが、公式にそう発表されてしまっては疑っても仕方ありません。実際他社製PCでも頻度は低いものの似たような事件は起こっているようですが…

私が使っているiBookはどうなのだろう…とちょっとだけ心配していたのですが、つい先日アップルから「バッテリー交換プログラム」が発表され、180万台という対象機種に私のiBook G4も含まれていることがわかりました。ちょうど私のバッテリもへたってきた頃で、バッテリ動作時間が若干短くなってきて気になっていたので「これはラッキー」くらいに思って早速発表されたシリアルナンバーを確認してみることにしました。

とりあえずAC電源を接続した状態で蓋を閉じてスリープにして裏返し、バッテリを外してみると何故かスリープ状態を表すインジケータが消えてしまいました。ドキッとしてAC電源の接続を確認すると…本体から抜けかかっているではないですか。裏返すときにちょっと引っ張ってしまい、外れてしまったようです。

まあ、電源が落ちてしまったならそれ以上どうしようもないのでさっさと諦めてバッテリを抜いてみると…今度はそのスペースになぜかネジが2本転がっています。車のフロアカーペットをめくってみるとナットが転がっているということは輸入車ではさほど珍しくもないことだと思いますが、PCでもそういうことがあるとは思ってもみなかったのでかなり衝撃的でした。購入して最初にバッテリを取り付けた時にはそんなことはなかったので、2年前に修理に出した時の締め忘れではないかと思われます。そのネジの穴はバッテリ端子の両脇に見付かりましたので、すぐに締めておきましたが、そうするとこれまで気になっていたバッテリの浮きが若干緩和されたような気がするのはプラシーボみたいなものでしょうか。

ということで思わぬアクシデントで本来の目的を忘れてしまいそうでしたが、何とか思い出してシリアルナンバーを確認してみると…幸か不幸か対象外のようでした。炎上の心配が無いとわかったのはいいのですが、バッテリの持ちの方はどうやら諦めるしかないようです。

とりあえず個人持ちのiBookが問題ないのはいいとして、今度は職場で使用しているDellのノートPCは交換の対応が行われている気配がないのが非常に気になってきました。炎上に至るというのはごく稀なケースなのでしょうが、担当部門には早く適切な対応を取ってもらいたいものです。

注: 写真の製品はこの問題と直接関係ありません。

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